2018 Fiscal Year Annual Research Report
Data-driven analysis and integrated foreign language teaching program
Project/Area Number |
17K13499
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
草薙 邦広 広島大学, 外国語教育研究センター, 特任講師 (60782620)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | データ駆動主義 / ベイズ統計 / 外国語教育 / 自動採点 / 自動解析プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
当該研究における今年度の具体的目標のひとつは,データ駆動主義に則った新しい研究方法の提案であった。この目標に対し,まずは文献研究を進め,主にベイズ統計を教育研究における効果測定に応用することの可能性を探った。また,関連する研究方法について学会発表を行なうなどし,更に学会などにおけるワークショップや講演といった形で,データ駆動主義に関する知見を広める活動を行った。さらに,ベイズ統計を使用した実証研究に取り組んだ。 次に,特に外国語の語彙を学習するために行われるICT教材のログデータを解析し,それに近似する数理モデルを応用することで,成績の事前予測が可能になるという事例に取り組んだ。具体的には,あるオンライン学習コンテンツへの累積消化率は,いくつかの非線形関数によって適切に近似されることを示し,この非線形関数を利用することで,学習終了時点における累積消化率を予測することができる。これを応用し,大学におけるオンライン科目の単位取得が可能かどうかを予測することが可能であることを示した。 さらに,インターネットを利用し,外国語を学習する学生に対し,学習状況を報告してもらうシステムを構築し,個人の学習状況に関する時系列遷移データを得た。高等教育機関における学生の学力は,学生の生活習慣や心理状況,そしてなによりも科目外学習への取り組みの度合いに影響されるとされている。そうした側面を測定することを目的とした心理尺度の開発を行った。 最後に,1,000人程度を対象とした外国語教育研究プログラムにおいて,テストデータ二体知る自動採点・自動分析プログラムを開発し,一定の評価を得た。
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Research Products
(9 results)