2020 Fiscal Year Research-status Report
明示的指導の効果とメタ言語能力との関連に関する理論的・実証的研究
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17K13514
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
大滝 宏一 中京大学, 国際学部, 准教授 (50616042)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Be動詞の過剰生成 / 主語/話題卓越性 / 主語脱落 / 明示的指導 / メタ言語能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 主語/話題卓越性・主語脱落に関する研究の論文出版 2019年度に日本第二言語習得学会秋の研修会で発表した内容をもとに論文を執筆し、その論文が学会誌Second Languageに掲載された。具体的には、大学生を対象に自己ペース読み課題を行い、主語の代わりに話題が文頭に現れている英語の文を英語学習者がどのように読み進めるのかを検証した。その結果、初級の英語学習者であっても、主語の代わりに話題が文頭に現れている文の非文法性に敏感であることが示唆された。 2. 中学生・高校生を対象としたデータ収集 2017年度に大学生を対象に行なった主語/話題卓越性に関する実験を、中学3年生と高校2年生を対象にオンラインで行い、データを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた小学校でのメタ言語能力に関する調査が難しくなったが、代わりに今年度は、中学生と高校生を対象にオンライン実験を行ってデータを収集することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中学生・高校生を対象に行った実験のデータを2021年度に分析し、研究成果を学会で発表するとともに、論文にまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた学会発表などが新型コロナウィルスの影響でキャンセルになったりオンラインに切り替わったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額に関しては、追加で行う予定の実験の謝礼や、関連する図書を購入するために使用する予定である。
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