2019 Fiscal Year Research-status Report
Task-based Curriculum for Vocabulary Learning at National Institute of Technology
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17K13517
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
山本 長紀 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80738443)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高専 / 英語教育 / ニーズ分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度の研究では、高専の工学系語彙学習のために用いられる教材に、どのような語彙をどのような順番で取り扱っていくか示唆を得ることができた。 平成31年度では語彙学習を行うタスクはどのようなものが適切かを探求することとした。適切なタスクを選択するには学習者のニーズ分析が必須であるという先行研究に基づき、高専生の英語教育におけるニーズをすることとした。しかし、高専の英語教育という分野においてニーズを調査した研究は限りなく少ないことが明らかとなった。そこで平成31年度の研究では、数少ない先行研究の追試研究を実施することで、高専の英語教育におけるニーズ分析の学術的な積み重ねを増やすこととした。 杉浦(2009)のニーズ分析と同じ調査を2高専で実施した。その結果、多くの項目で高専生は同様のニーズを持っているものの、高専のカリキュラムによってはニーズが異なることが明らかとなった。しかし、高専の英語教育におけるニーズ分析は限られた高専生を対象にしか行われておらず、他高専においてさらなる調査実施の必要性が浮き彫りになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成31年度の研究では、学生のニーズを明らかにした上で語彙学習のためのタスクの提示を目標としていたが、高専の英語教育におけるニーズ分析の学術的な積み重ねが全く無いと言っても過言ではないことが明らかとなった。現在の研究成果では、広く汎用性のある語彙学習のためのタスクの提示を行うには、学術的知見が不足していると考える。次年度ではニーズ分析を他高専において実施することで、高専生の英語学習におけるニーズを広く調査する必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
協力を依頼できる高専において、平成31年度の調査と同様の調査を実施する。また高専におけるニーズ分析の他の先行研究も含めて追試研究を行うことで、高専生の英語学習におけるニーズ分析を広く把握することを目標とする。
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Causes of Carryover |
平成31年度の研究において、学術的な知見の不足が明らかとなり、研究計画を変更せざるを得なかった。計画していた実験や、学会発表を取りやめたため、本年度の使用額が当初計画とは異なった。
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Research Products
(2 results)