2020 Fiscal Year Research-status Report
福島の沿岸漁業者が模索する「未来」に関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
17K13590
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
高橋 五月 法政大学, 人間環境学部, 准教授 (50791084)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 福島 / 漁業 / 文化人類学 / 未来 |
Outline of Annual Research Achievements |
四年目である2020年度は、新型コロナウィルスの影響により現地調査をほとんど行うことができなかったが、これまで収集した調査データをもとに研究成果をいくつかの出版物にまとめることができた。加えて、文献調査およびオンラインおよび電話を利用したインタビューなども実行することができたので、そうした調査で得られたデータをもとに単著本および他出版物の執筆を進めることができた。2020年度中に出版された研究成果は次の2点である。1、高橋五月(2020) 「魚のまち、途中の時間―危機と共に生きる人々と水産業」『地域の危機・釜石の対応 ―多層化する構造―』東大社研/中村尚史/玄田有史編。東京大学出版会。2、Hirokazu Miyazaki, Yuki Ashina, Satsuki Takahashi, Nobuyo Fujinaga, M. X. Mitchell, Sonja Schmid, Annelise Riles, Dai Yokomizo (2020) Nuclear Compensation: Lessons from Fukushima. Chicago: Northwestern University Libraries.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により、現地調査を計画通りに進めることができなかったため、進捗状況はやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度である2021年度は、新型コロナウィルスの影響が継続する状況ではあるものの、できる範囲で現地調査を進め、現地調査が実行できない場合もインターネットや電話などを使い、必要なデータの収集に努める。特に、本研究の調査実績をまとめた単著本の原稿は既にアメリカの大学出版会に既に提出しており、現在校正作業を進めている。2021年度中には校正を完成させる予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響で現地調査が実行できなかったことが原因。
|
Research Products
(4 results)