2022 Fiscal Year Annual Research Report
Applicability of General Rules of Inter-State Law to the Global Legal Order
Project/Area Number |
17K13617
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
山下 朋子 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (20781397)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 国際法 / 国際投資法 / 外交的保護 / 国際責任法 |
Outline of Annual Research Achievements |
伝統的国際法は、近代国家の成立とともに形成された国家間(inter-national)関係を規律する法であり、そこでの法主体は国家のみであった。しかし第二次世界大戦後、私人(個人、企業、NGO)や国際機構など国家以外の主体が登場し、それぞれが複雑に相互に作用しあうトランスナショナル(trans-national)な現代グローバル法秩序が形成される中で、それ以前に形成された国際慣習法規則の在り方や適用関係に関する問題が生じている。本研究は主として20世紀前半までに国家間法として形成された慣習国際法における諸規則が、現代グローバル法秩序においてどのように適用されるのかという観点から検討を行うものである。 最終年度となった2022年度は、学会での研究報告を中心に取り組み、研究者間での討議を通じて研究上大いに有益な示唆を得ることができた。まず、国際法学会の年次大会にて「国際投資法における責任論の展開」と題する研究報告を行った。そこでの討議の結果を踏まえ、さらに発展させた内容を論考としてまとめ、2023年度に国際法外交雑誌にて公表する予定である。つぎに、日本国際経済法学会と韓国貿易法学会の共同事業である国際会議においても”Legality of Investment: An Insight into the Social License to Operate’と題する研究報告を行った。さらに研究の一環として、日本国際経済法学会の学会誌に書評論文を公表している。 育児休業やコロナ禍による海外出張の停止など、研究期間全体を通じてみると様々なハードルがあったが、研究主題に関する6本の研究論文、4本の書評論文を公表することができた。
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Research Products
(3 results)