2021 Fiscal Year Research-status Report
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17K13673
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
桐谷 多恵子 長崎大学, 核兵器廃絶研究センター, 客員研究員 (30625372)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 沖縄 / 核兵器 / 被爆者 / 琉球政府 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、沖縄において被爆者や被爆関係者への聞き取り調査を行い、記録として残す作業に取り組んでいる。以上のような作業を通して、「沖縄」という地域特性の中での被爆者の姿を学術的な研究として提示することを目指す。
以上の研究目的を軸に、当該年度の研究実績は、コロナ禍において、予定通りに沖縄での聞き取り調査を実施することができない状況の中、可能な範囲で聞き取り調査と資料調査に取り組んだ。例えば、オンラインで沖縄県原爆被爆者協議会の事務局の大山広美様にインタビューを行い、沖縄の被爆者の方々の現況についてうかがった。
また、沖縄における被爆者運動を調査するため、日本被団協（日本原水爆被害者団体協議会）の事務局を長く務められた栗原淑江様に聞き取り調査を行った。更に、栗原様のご協力のもとノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会に保管されている沖縄の被爆者に関する資料を調査させていただいた。
戦後「沖縄」はアメリカの直接統治の下でアジアの「核の拠点」とされ、約1300発の核兵器が配備されたといわれている。アメリカの直接統治下における「沖縄の被爆者」が置かれた状況を調査する必要がある。沖縄の被爆者の方々に対して、アメリカ側はどんな認識でいたのか、また、沖縄の被爆者に対して何かしら調査を行っていたのか（広島・長崎ではアメリカは調査をしている）。アメリカ側がどのようなアクションをしているのかを調べるため、次年度では沖縄の米軍関係資料を調査する予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響を受け、予定していた沖縄での資料調査、並びに「沖縄の被爆者」への聞き取り調査を実施することができなかった。しかし、上記の通り、可能な限り聞き取り調査及び資料調査を行った。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き、沖縄の被爆者への聞き取り調査とアンケート調査を行う予定である。しかし、新型コロナウィルスの状況によっては現地調査が難しい可能性がある。状況によっては、沖縄県原爆被爆者協議会のご協力の下、アンケート用紙を郵送し、電話でのインタビュー等、調査方法を工夫して取り組む方法も考慮して研究を進めていきたい。
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| Causes of Carryover |
予定していた沖縄での被爆者への聞き取り調査とアンケート調査が新型コロナウィルスの影響で実施することができなかったため、旅費の執行ができず次年度使用額が生じた。次年度は沖縄での調査を実施し、その調査旅費に使用したい。
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