2019 Fiscal Year Research-status Report
曽祢益の足跡とその外交思想――日本社会党右派・民社党の外交路線に関する歴史的研究
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17K13685
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
神田 豊隆 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70609099)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 日本社会党 / 民社党 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度の主な業績は、下記の通りである。 ①著書:Yutaka Kanda, Translated by Yoneyuki Sugita, Japan's Cold War Policy and China: Two Perceptions of Order, 1960-1972 (Abingdon: Routledge, 2020) ②口頭発表:神田豊隆「日本社会党の外交政策と和解――村山談話の『社会党らしさ』」「和解学の創成」夏合宿(早稲田大学本庄セミナーハウス、2019年8月)。 ③口頭発表:Yutaka Kanda, “The Sea of Japan Region in the Longue Duree: Geopolitics, Transnational Networks, and the Future of Regional Cooperation,” International Symposium 2020, "Regional Order in East Asia: Emergence, Development, and Future," Faculty of Law, Niigata University, January 2020. ①は2012年に公刊した拙著の英訳版であり、1960年代の冷戦変容期における、日本の外交指導者たちの対外構想の差異を論じたものである。本研究課題と結び付ける作業は、最終年度の主要課題のうちの一つとなる。②は戦後から1990年代までの社会党の歴史問題を論じたものであり、特に1950年代・60年代について、本研究課題の対象である右派に関して新たな知見を示すことができた。③は環日本海交流の歴史を長期的に論じたものである。特に1980年代から90年代において、社会党は環日本海協力構想を積極的に推進した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当該年度の後半から在外研究期間に入ったこともあり、本研究課題は計画段階よりも遅れることになった。ただ、在外研究の機会を利用して、前年に後回しにしていた米国における資料調査を効率的に進めることもできた。
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Strategy for Future Research Activity |
交付申請時の「研究実施計画」で示した手順は変更する必要はない。今後もこの計画通りに進めていく。新型コロナウィルスの影響で資料調査に困難が生じているが、遠隔での資料複写請求、オンラインでの電子資料の収集といった手段を駆使して、出来るだけこの困難を緩和することに努める。
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Causes of Carryover |
当初の計画にはなかった在外研究期間に入ったため。
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Research Products
(3 results)