2021 Fiscal Year Research-status Report
日韓安全保障協力の形成メカニズム:非西洋型国際関係理論の理論的・実証的研究
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17K13689
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
冨樫 あゆみ 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 講師 (50783966)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 安全保障 / 韓国 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は日韓安全保障協力の形成についてのメカニズムを国際関係理論の立場から解き明かそうとするものである。今年度は昨年度に引き続き新型コロナウィルス感染症の影響で、韓国での資料調査や関係者へのインタビューを実施することはできなかった。したがって今年度は、昨年度までに行った学会発表をもとに論文の執筆に注力した。その他にも、これまで、冷戦期での日韓安全保障関係についての研究に注力してきたが、今年度は冷戦後の日韓安全保障協力の展開について、その内容の変化について再整理を行ったうえで、理論からの解釈を試みた。この作業の延長として、冷戦直後と2010年代以降の日米韓、日韓の安全保障関係の質的変化について、韓国で行われた東アジア日本研究者協議会第5回国際学術大会(オンライン開催)にて報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
韓国側の資料を省いた資料収集と分析においては不十分な部分もありつつも、これまでの研究によって研究計画の大部分を終了している。最終年度ということもあり、論文の執筆を継続している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究によって韓国側の資料を省いた資料収集と分析は完了している。2022年度は、可能であれば韓国での最終的な資料収集を行うと同時に、最終年度としてこれまでの学会発表をもとに論文の執筆を継続していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響により本来予定していた渡航費を支出することができなかった。その他、所属が2019年度に変更となったことにより当初の所属先とは執行可能品目が変更となった影響で当初の予算額から残余が生じている。今年度、韓国への渡航が再開した場合は、韓国での学会発表を含む旅費、書籍代及び論文の翻訳に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)