2019 Fiscal Year Research-status Report
経済学者としての早川三代治を通した日本近代経済学発展史の研究
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17K13712
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
宮崎 義久 仙台高等専門学校, 総合工学科, 准教授 (60633831)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小樽商科大学 / 北海道大学 / 早川三代治 / シュンペーター / ワルラス / パレート / 近代経済学 / アーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
現在までに,緑丘アーカイブには早川三代治に関する記事が10 件ほど掲載されているほか,早川三代治文庫には,9336冊の書籍などが保管されている。それに加えて,早川家の旧邸に残されていた多数の資料の存在が明らかとなり,それらを整理し公開することで,広く研究者たちにその存在を知ってもらうことで,日本の近代経済学の学説・思想研究の発展および大学史に関わる資料のアーカイブ化を促進する手立てになると考えた。 本年度は最終年度ということもあり,前年度までに収集・整理した資料を電子化ならびに小樽商科大学附属図書館のホームページ上に公開する予定であった。しかしながら,様々な要因により,作業を進めることができず,次年度に繰り越すこととなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は,最終年度でもあり,当初の計画では早川三代治に関する資料の整理・電子化について完成させる予定であった。しかしながら,資料が存在する小樽商科大学附属図書館の貴重文庫が昨年度末から本年度10月まで改装工事のため立ち入り禁止となり,さらには当初予期していない事態としてCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)の影響によりその後訪問することもできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
このたび補助期間の延長を申請し,承認をいただくことができたので,本年度は関係者と相談しながら可能な限り事業を進めていく。もし本年度訪問することがかなわない場合には現時点で集められた資料から,可能な範囲で早川三代治の新たな文献の紹介ならびに得られた知見について報告したい。
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Causes of Carryover |
本年度は図書館の改装工事による閉館やCOVID-19の影響により,研究対象となる小樽商科大学附属図書館を訪問することができず,研究を進めることができなかった。そのため,当初の予算を次年度に繰り越して,計画していた作業を進めていく。
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