2021 Fiscal Year Research-status Report
経済学者としての早川三代治を通した日本近代経済学発展史の研究
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17K13712
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
宮崎 義久 仙台高等専門学校, 総合工学科, 准教授 (60633831)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小樽商科大学 / 北海道大学 / 早川三代治 / 福田徳三 / 近代経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
早川三代治をめぐって,当時の貴重な資料が未整理の状態で小樽商科大学附属図書館に所蔵されている。これらの資料を整理することで,早川三代治像さらには近代経済学の普及・発展への寄与などを明らかにすることを目的として研究を進めてきた。 その関係で,手紙などを通して,当時の早川と交流のあった研究者たちの書籍などについても調べて,当時の影響などについて考察した。早川は,福田徳三をはじめとする旧東京商科大学(現一橋大学)を中心とする研究グループとの交流はありつつも,北海道で独自の流れを生み出そうとしていたのではないかと推察される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度も引き続き延長して,早川三代治に関する追加資料の整理・電子化作業を進める予定であった。しかしながら,COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の影響により,大学附属図書館への入館ができないままであった。そこで,計画の見直しを図り,現在までに入手・確認ができた資料を整理するとともに,早川との交流があった経済学者たちの全集などを集め,それに絡めて早川との関係を読み解くことができるカ所などを探った。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの資料整理や調査結果をまとめたディスカッションペーパーの作成を進めて行くとともに,新たな研究との接続を図るために,関係する研究者との打ち合わせなどを進めて行く。また,ある程度落ち着いたところで,大学附属図書館を訪問し,追加の資料整理などの作業を進めていく。
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Causes of Carryover |
本年度は,昨年度に引き続きCOVID-19の影響により,小樽商科大学附属図書館を訪問することがかなわず,当初の計画を変更して,早川三代治に関係する経済学者たちの記録を収集・分析することにした。可能であれば次年度に訪問するか,もしくはさらなる文献調査を進めて,必要な書籍を購入する予定である。
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