2018 Fiscal Year Research-status Report
Mental Model Development Process among International Team Members
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17K13780
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| Research Institution | Osaka University |
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Principal Investigator |
戎谷 梓 大阪大学, 経済学研究科, 招へい研究員 (90709867)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 新規インフォーマントの獲得 / 学術誌への論文投稿 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究計画書における平成30年度の研究目標は、縦断的研究として実施しているインタビュー調査を継続してデータの収集を推進することと、研究の進捗状況を整理して国内外の学会等で発表を行うこと、さらに研究論文を構成して学術誌へ投稿することとしていた。インタビュー調査については、東京を中心とする関東周辺の企業に勤める複数の日本人・外国人を新規インフォーマントとして獲得することができた。新規獲得した協力者の中には、互いにチームメンバーとして同じ企業の同じ部門で就業する日本人と外国人も含まれ、同じチームで協働する際に言語上・文化上のコンフリクトを経験している。またコンフリクトを解消するための様々な取り組みも実施している。そのため、彼らから縦断的に収集するデータは、本研究のテーマ（国際経営・言語文化の統合研究による国際チームのメンタルモデル構築メカニズムの解明）を追求する上で重要な情報となるものと期待できる。
研究の進捗に関する学会等での報告・発表については、今年度は学会での発表の機会は得られなかったものの、昨年度の学会参加時に知り合うことのできた関連分野の研究者と面会・インターネット会議・メールなどの手法で引き続き有意義な意見交換を行うことができた。このようなコミュニケーションを通じて、本研究で収集中のデータの分析方法や考察の筋道をさらに調整・発展させることができ、それを論文としてまとめて国際ジャーナルへの投稿することもできた。最初に投稿したジャーナルは、再投稿の機会までは得たものの、最終的には年度末に不採択の連絡を受けた。そのため現在、共著者らと協力して論文を修正しており、次のジャーナル投稿を目指している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書に記載の通り、今年度の研究目標は、インタビュー調査を継続してデータの収集をさらにすすめること、および研究の進捗状況をまとめて学会等で発表を行い、学術誌へ論文の投稿を行うことであった。インタビュー調査については、関東周辺の企業に勤める複数の外国人を新規インフォーマントとして獲得することができ、さらに多くインタビュー調査の実施とデータの収集が進んでいる。また、外部への研究内容の発信については、今年度は学会での発表機会は得られなかったものの、昨年度の学会参加時に知り合うことのできた関連分野の研究者との有意義な意見交換を継続的に行うことができ、本研究で収集中のデータの分析をさらに発展させることができた。発展させた分析内容にもとづき、研究協力者らと共同で国際ジャーナルへの論文の投稿も行うことができた。研究はおおむね順調に進展しているものと言える。
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| Strategy for Future Research Activity |
目下取り組んでいることは、1件目のジャーナルへ投稿して不採択となった研究論文を改訂し、再度別の国際ジャーナルへ投稿することである。並行して、平成30年度に獲得した新規のインフォーマントに対するインタビュー調査を継続し、彼らの就業現場、とりわけコミュニケーション場面の参与観察を行う。参与観察を通して、インタビューで得た情報の整合性を確認するとともに、国際チームの協働や問題解決の様子を詳述する。また、これらの調査結果にもとづいてチームメンバー一人ひとりが有するメンタルモデルの変化について分析し、変化が見られる場合にはチーム・メンタルモデルの形成との関係についても考察する。
チーム・メンタルモデルの形成プロセスについて分析を行う際は、NVivoにおける多様なマトリックスを用いて収集データを多角的に分析し、チーム・メンタルモデル形成に影響を与える要因について考察する。
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