2020 Fiscal Year Annual Research Report
Mental Model Development Process among International Team Members
Project/Area Number |
17K13780
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
戎谷 梓 法政大学, 経営学部, 准教授 (90709867)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | チーム・メンタルモデル / 国際チーム / ブリッジ人材 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、本研究課題の最終年度として、これまでに収集してきたデータの分析をさらに深め、考察結果の発信を積極的に行なった。International Business分野の国際学会での研究発表を通して、本研究課題のまとめとなる発表を行うことができた。加えて、今後、同様のテーマで研究を行う上でさらなる発展を期待できる有意義なコメントやアドバイスを受けることもできた。 論文を執筆するにあたり、4年間を通じて実施してきたインタビュー調査や参与観察資料から得たデータに基づいてグラウンデッド・セオリーのアプローチで分析を行なった。これにより、チーム・メンタルモデルが形成されるまでのチームメンバーそれぞれのメンタルモデルの変容プロセスと、チーム・メンタルモデル形成に至るまでにチームメンバー間でどのような情報授受やインタラクションが行われたかに関して新規的な視点から詳細な記述を行うことができた。また、異なるメンタルモデルを有するメンバー間でチーム・メンタルモデルを円滑に形成するためには、各メンバーのプロジェクト・プロセスモデルと文化ファクターの擦り合わせを行う必要があることを指摘した。さらに、それらの擦り合わせを行う際に生じるコミュニケーション上の問題やメンバー間の対立などの問題へ対処するため、チーム内に橋渡しの役割を果たす者(ブリッジ人材)が存在すること、また、効果的に橋渡しを行うために行うべき5つのアクションとその順序について明らかにした。
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Research Products
(4 results)