2019 Fiscal Year Research-status Report
Targeted recruitment strategies for increasing attractiveness among members of a certain group
Project/Area Number |
17K13785
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
林 祐司 首都大学東京, 大学教育センター, 教授 (40464523)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 採用活動 / 人的資源管理 / ターゲット採用 / 多様性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトの3年目にあたる本年度では、アンケート調査を行いその結果を分析することによって、ターゲット採用を行うための方法を実証的に明らかにすることを予定していた。しかしながら本年度は以下に記すことを踏まえて調査を変更することにし調査は次年度に行うことになった。昨年度までの研究によって、組織が個人を引き付ける際には明示的なシグナルと暗示的なシグナルの双方が用いられることを確認している。その際、何らかのステレオタイプが用いられる可能性があること、ターゲットとならない属性の者への配慮をいかに行うべきかに留意する必要があると考えられる。こうしたことを実証的に検討するべく、アンケート調査の設計にとりかかった。アンケート調査の設計と並行し、これまでの研究活動で把握した知見について中間的に理論的な整理を行った上で研究会にて報告をする機会を得た。そこでおこなった討論をヒントに、今回の研究プロジェクトでは、当初、包括的に多数の属性を対象として調査を行うことを目論んでいたが、そうするのはやや困難であることからポイントを絞り調査を行うように研究計画の申請時に提案した方法を一部変更することとした。また、ターゲット採用を行うことを通じ、格差を是正するような採用を確立することが、それと整合的な組織参入後の育成・ 登用の模索を促す基盤となりうる可能性がある。社会的関心を念頭に置き、そうした視点をより重視したうえで、ステレオタイプの乱用やターゲットとならない属性の人々への配慮につき、検討することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査項目の検討に時間を要したことに加え、調査方式の変更を検討していることから、より効果的な研究とすべく当初予定を変更したことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度こそ、きちんと調査をやり切り、研究プロジェクトの結果を取りまとめたい。また、学術雑誌に投稿を行うも掲載に至らない論文が掲載されるよう努力したい。
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Causes of Carryover |
調査の実施が遅れていることによる。またコロナウィルス感染拡大を懸念して学会出張を取りやめたことによる。
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