2017 Fiscal Year Research-status Report
イノベーションの普及過程で選好される意味属性のテキストマイニングによる可視化
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17K13787
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
竹岡 志朗 大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 非常勤講師 (70711555)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | テキストマイニング / 機械学習 / イノベーション / 普及 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は二つの研究を行い、ひとつは公表済み、もうひとつも現在印刷待ちの状態でである。 印刷中の研究は「インターネットを用いた情報探索に関する検索エンジンとwebリンクの観点からの考察」というタイトルで、インターネット上のクチコミ研究、特にクチコミデータの収集方法に関する基礎的研究である。これは、インターネット上のクチコミ掲示板に掲載されたクチコミデータをテキストマイニングによって分析し、消費者の多様な認知に基づいて普及過程を明らかにするという研究目的を達成するにあたって、どのようにそのデータを収集するのかについて考察をするものである。この研究の結果、現在のwebの状況であれば、webクローラーなどを用いてデータの収集を行うことは技術上困難であり、何らかのコミュニティ・サイトにまとめて存在するデータを用いる方法が現実的という結論を得ることができた。 公表済みの研究は「機械学習を活用したテキストマイニング‐クチコミを用いた商品・サービスカテゴリーの横断分析‐」テキストマイニングという分析手法の根本を変更する研究である。原稿のテキストマイニングは計量テキストマイニングと呼ばれ、分析対象中に出現する単語の頻度等を集計、それをもとに何らかの情報を発見するものである。しかし、本研究で検討を行ったのは、近年中の注目されている機械学習技術を用いてのテキストマイニングである。研究の結果から、これを活用することで、これまでとは全く異なる分析が、特に計量テキスト分析では難しかった意味の観点からの分析が可能であり、また、分散表現の加法構成性を活用することで、様々な応用分析が可能になることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在のところ順調に推移しているが、基礎部分に重心を置き、基礎固めになるような関連研究に力を入れていたため、データの収集等で少し遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、前年度の研究成果をもとに、よりスピードを上げて研究を進める。
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Remarks |
科研費の研究成果を広く社会に広めるために、研究上で使用した分析手法をソフトウェアとして誰もが使用可能な形に発展させ、それを公開している。
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