2019 Fiscal Year Research-status Report
ブランド・スイッチ要因とロイヤルティ要因の包括的研究
Project/Area Number |
17K13807
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
八島 明朗 専修大学, 商学部, 准教授 (30583223)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ブランドスイッチ / ロイヤルティ / 顧客満足 / バンドル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では消費者が他のブランドスイッチの要因についてスイッチ先とスイッチ元を考慮して検証することが目的である。また研究対象として自由化された家庭向け電気サービスに着目しそのブランドスイッチ要因についても検証している。また他のサービスとのバンドル状況がブランドスイッチに与える影響についても特にフォーカスして検討する。
昨年度はインターネット調査を使い、関東地方・中部地方・関西地方の消費者に対して、家庭向け電気サービスについて、ブランドスイッチを想定したプロモーション効果を検証するアンケート調査を行った。ここでは特定のサービスの利用者に絞り、利用サービスの種類や利用状況による電気サービスのブランドスイッチ意向について調査した。 本年度は上記のアンケートデータの分析および、次のアンケート調査の準備に終始した。昨年度取得したアンケートのデータに偏りがみられたため、データを整理する作業や多角的な分析に当初予定よりも時間を費やすことになった。 分析の結果金融系のサービスとのバンドルが大きな影響を与えることがわかった。そこで次の調査計画として金融関連のサービスとのバンドル状況がブランドスイッチ意向に与える影響についてアンケート調査を行うことにした。さらに研究対象を広げ、バンドルサービスの性質の違いがブランドスイッチ意向に与える影響などについてアンケート調査を行うことにした。しかし年度内にアンケート調査を行えず次年度に実施することになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
遅れている理由は第一に概要にも記したとおり前年度に行った調査結果の解析に時間がかかったことが挙げられる。
第二にコロナウイルス流行のアンケート結果への影響を考慮した点である。本来2月頃に調査をする予定であったがコロナウイルスの流行による影響などにより調査を委託する調査会社が予定通りに年度内に調査を終了できるかわからない状況になったこと、さらに調査結果に偏りや歪みが生じるおそれがあったことから、今年度の調査の延期を決定し研究期間の延長を申請した。
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Strategy for Future Research Activity |
はじめに昨年度実施できなかった調査を実施する。 その結果を解析した後、必要ならば追加調査を実施する。 過去の本研究の調査は整合性がとれた結果が出ているので、第3回、第4回の調査結果と合算して研究成果を投稿したい。
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Causes of Carryover |
本研究において、研究費の使途の大部分をアンケート調査委託費用が占める。しかし本年度はアンケートを実施しなかったため大幅に繰り越しが生じた。
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Research Products
(1 results)