2018 Fiscal Year Research-status Report
Decision Making Model for Relationship Marketing Investment based on Bathtub Model
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17K13825
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
松岡 孝介 東北学院大学, 経営学部, 教授 (30453351)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 関係性マーケティング / 収益会計 / マルコフ過程 / 顧客生涯価値 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の2年目(2018年度)の作業としては、1年目に遅延した顧客生涯価値や顧客エクイティに関わる文献サーベイを終わらせ、国内の査読なしの雑誌へ掲載させることがあった。これは修正後の計画以上に進捗し、2019年1月にある海外雑誌に投稿を行った。査読結果はまだ出ていないが、もしリジェクトとなった場合には、3年目(2019年度)に紀要などに掲載し、速やかに公開できるようにする。なお、当初は国内の査読なし雑誌に掲載する予定だったものを、査読付きの海外雑誌へ切り替えたのは、ちょうどテーマの合う雑誌が見つかったためである。管理会計の視点からこれらのテーマを扱った先行研究レビューとして、一定の意義があるものと考えられる。 また、関係性マーケティングや顧客生涯価値に関連する書籍の出版を行うことができた(東北学院大学経営学部おもてなし研究チーム. (2019).『おもてなしの経営学[理論編][増補版]』創成社、第7章と第8章を担当)。さらに、以下の海外での研究会での報告(Dual Relationship between Price and Customer Loyalty: An Examination at a Japanese Hotel Chain (Australian Centre for Asian Business (ACAB) Symposium: Current Development of Japanese Business and Management, 11th October, 2018))を行うことができた。2019年には、この報告に基づいた論文を海外雑誌へ投稿することを計画している。これらは、本研究の価値を実務的な裏付けのあるものとして高めることができるという意義があると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先行研究レビューについては、当初計画では2017年度中を予定していたが、やや遅れていた。だが、計画を2018年度中に完了するよう修正し、そのとおりに終わらせることができた。また、当初は国内査読なし雑誌への掲載を予定していたが、海外査読付き雑誌への投稿ができたという点では、遅れを補う進捗があったともいえる。ただし、査読に通らなかった場合は、速やかに国内査読なし雑誌へ掲載する措置をとる。 残る作業はモンテカルロ・シミュレーションを実施し、その研究成果を論文として公開することであるが、2019年度中に完了する予定である。すでに、この作業に入るための下準備(マルコフ過程に基づくモデル構築および先行研究レビュー)は2018年度までにほぼ完了しているからである。ただ、論文の査読にかかる期間と、その結果だけは不確実性が高いため、査読次第では2019年度中に研究成果の公表までには至らない可能性も残る。 さらに、残る作業として研究協力企業から提供を受けたデータの解析がある。この作業も概ね順調に進んでおり、2019年度に執筆する論文のために利用できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の残る作業はモンテカルロ・シミュレーションを実施し、その研究成果を学会発表や論文として公開することである。これは、2019年度中に完了する予定である。すでに、この作業に入るための下準備(マルコフ過程に基づくモデル構築および先行研究レビュー)は2018年度までにほぼ完了しているからである。発表を行う海外学会もすでに予定を立てている。ただ、論文の査読にかかる期間と、その結果だけは不確実性が高いため、査読次第では2019年度中に研究成果の公表までには至らない可能性も残る。 研究協力企業から提供を受けたデータの解析は概ね順調に進んでおり、2019年度に執筆する論文のために利用できる予定である。この作業により、本研究の価値を実務的な裏付けのあるものとして高めることができる。このデータを用いた論文を執筆したいと考え、そのための文献サーベイやデータ解析を行っている。これらの作業は概ね順調に進んでいるため、2019年度中には論文を執筆し、投稿することは可能であると見込んでいる。ただし、やはり査読次第では2019年度中に研究成果公表までは至らない可能性がある。
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Causes of Carryover |
次年度使用額として9,142円が発生したが、わずかに書籍等の物品の購入が予定を下回ったためである。翌年度、この未使用分も含めて書籍等を購入し、消費する予定である。
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