2019 Fiscal Year Research-status Report
ダイバーシティと売上高,費用,利益との関係におけるメカニズムの検証
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17K13826
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
細田 雅洋 茨城大学, 人文社会科学部, 講師 (50733888)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ダイバーシティマネジメント / ワークライフバランス / 平等な昇進 / エンゲージメント / 退職意向 / インクルージョン / 売上高 / 退職コスト |
Outline of Annual Research Achievements |
2つの研究実績がある。第1に,2018年度に32nd Annual Australian & New Zealand Academy of Management Conferenceで報告した論文を加筆修正し,Corporate Social Responsibility (CSR) and Gender Equality in Japan: Historical and Current Perspectives(Edited by Gabriel Eweje and Shima Nagano, Springer, 2020 forthcoming)にその論文が掲載される予定である。タイトルは,Gender Diversity Management and Employee Turnover: A Case Study in the Japanese Hotel Industryである。ここではジェンダーダイバーシティマネジメントの施策がエンゲージメントを介して退職意向を抑制するという因果関係をホテル業の事例を通じて検証した。 第2に,ジェンダーダイバーシティの施策とインクルージョンの醸成を通じて,成果(顧客のニーズを満たすためのニーズの探求を通じた売上高の向上)を生み出していくためのメカニズムと戦略との統合方法を小売業の事例を通じて明らかにした。論文のタイトルはGender Equality and Inclusion at the Workplace: A Case Study of a Japanese Retail and Financial Services Companyであり,上記と同様の書籍に論文が掲載される予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究成果を着実に発表することができている一方で,進捗がやや遅れている。 その理由として,まず,論文として成果を発表する過程に時間が割かれていることが挙げられる。 次に,リサーチサイトとしていたホテル業からの人件費データの提供が困難な状況にあり,このリサーチサイトでの調査が難しくなったため,進捗に遅れが生じている。 最後に,現在,新規のリサーチサイトとして小売業と金融業にアクセスをし始めているが,データを蓄積し,研究成果としてまとめていくためには,時間を要すことが想定されるため,進捗状況がやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として,これまでの研究を深化させることと新規の研究課題に取り組むために,小売業や金融業での調査を継続する。同時に,新規のリサーチサイト(例えば,申請時に計画した製造業)の開拓を計画的に行い,協力を得ながら,可能な限り計画を遂行していく。
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Causes of Carryover |
理由は3つある。第1に,本研究プロジェクトに関する研究成果を公表するために,論文の執筆に多くの時間を割いたため,学会報告に関わる旅費や調査のための旅費が想定以上にかからなかったことが挙げられる。第2に,英文校閲を個人に依頼することによって校閲にかかる費用を大幅に抑えることができたことが理由として挙げられる。第3に,ホテル業でのリサーチサイトでの調査が難しくなったことから,データの整理等に関わる人件費や旅費が必要無くなったことが挙げられる。 次年度の使用計画として,3つを挙げる。第1に,パソコンの購入を予定している。その理由は,経年劣化により動作が思わしくないため,研究活動に支障が生じているからである。パソコンの買い替えのため,物品費として助成金を使用する。第2に,新規のリサーチサイトでの調査活動(旅費やインタビューの文字お越しの費用)に助成金を使用していく。第3に,研究成果をまとめ,国内外の学会で研究成果を報告するための旅費や学会参加費として助成金を使用することとする。
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