2021 Fiscal Year Research-status Report
ダイバーシティと売上高,費用,利益との関係におけるメカニズムの検証
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17K13826
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
細田 雅洋 立教大学, 経営学部, 助教 (50733888)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ダイバーシティマネジメント / インクルージョン / 売上高 / 退職コスト |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の流行の影響で,調査を十分に実施することができなかった。結果として新たな研究実績を発表することができなかったが,2021年9月に以下の研究成果が正式に公表されることとなった。
具体的には,Corporate Social Responsibility (CSR) and Gender Equality in Japan: Historical and Current Perspectives(Edited by Gabriel Eweje and Shima Nagano, Springer, 2021 September)に論文が掲載された。タイトルは,Gender Diversity Management and Employee Turnover: A Case Study in the Japanese Hotel Industryである。ここではジェンダーダイバーシティマネジメントの施策がエンゲージメントを介して退職意向を抑制するという因果関係をホテル業の事例を通じて検証した。
また,ジェンダーダイバーシティの施策とインクルージョンの醸成を通じて,成果(顧客のニーズの充足)を生み出していくためのメカニズムと戦略との統合方法を小売業の事例を通じて明らかにした。論文のタイトルはPromoting Gender Diversity and Inclusion at Workplace: A Case Study of a Japanese Retail and Financial Service Companyであり,上記の書籍に論文が掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度までの研究成果を発表することができた一方で,進捗は遅れている。
その理由としては,新型コロナウイルス感染症の流行の影響を受けて,調査活動が十分に行えなくなったことが挙げられる。2019年度から新規のリサーチサイトとして小売業,2020年度より都市銀行にアクセスでき,インタビューを実施することができている。研究成果を公表するにあたってデータが集まりつつあるが,引き続き調査の必要がある。以上の理由から進捗状況が遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として,研究課題に確実に取り組むために,都市銀行での調査を継続する。また,小売業での調査を確実に展開していく。同時に,新規のリサーチサイトの開拓を計画的に行い,協力を得ながら,残りの期間で可能な限り研究計画を遂行し,研究成果を発表していく。
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Causes of Carryover |
理由としては,新型コロナウイルス感染拡大の影響で,研究活動が制限され,研究成果を公表できないことが挙げられる。具体的には,論文投稿や学会報告が難しくなったため,英文校閲料や旅費がかからなかった。また,インタビュー調査はオンラインで行われたため,旅費を使用しなかった。
次年度の使用計画として,3つ挙げる。第1に,パソコンの買い替えのため,物品費として助成金を使用する。第2に,新規のリサーチサイトでの調査活動(旅費やインタビューの文字起こしの費用)に助成金を使用する。第3に,国内外の学会で研究成果を報告するための学会参加費や旅費として助成金を使用する。
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