2022 Fiscal Year Annual Research Report
Investigating mechanisms in the relationship between diversity and sales, costs and profits
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17K13826
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
細田 雅洋 立教大学, 経営学部, 助教 (50733888)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ダイバーシティマネジメント / インクルージョン / 退職意向 / 退職コスト / 顧客満足 / ロイヤルティ / 売上高 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はリサーチサイトにて調査を続けながら,1本の論文を執筆した。具体的には,国内の銀行をリサーチサイトとし,ダイバーシティマネジメントの1つとして挙げられる女性活躍推進による財務的・非財務的成果をインタビュー調査にもとづき明らかにした。調査結果を論文化し,現在は,Corporate Governance: The International Journal of Business in Societyというジャーナルに投稿中である。また,この銀行で調査を進める過程で,女性活躍を推進するためのマネジメント・コントロール・システムについて考察し,論文化した。この論文は,Accounting, Auditing & Accountability Journalに掲載された。 これまでの研究成果を通じて実施した研究成果は以下の通りである。第1に,従業員のダイバーシティマネジメントの認知の成果を明らかにするために,ダイバーシティマネジメントの認知と退職意向との関係におけるメカニズムを従業員の退職意向低減と退職コスト削減に成功したホテル業A社の事例を通じて明らかにした。第2に,顧客のダイバーシティマネジメントの認知と財務業績との関係を明らかにするために,顧客のCSRマネジメントの認知(ダイバーシティマネジメントを含む)と売上高との関係をホテル業A社の事例を通じて明らかにした。第3に,ジェンダーダイバーシティの施策とインクルージョンの醸成を通じて,成果(顧客ニーズの充足)を生み出していくためのメカニズムと戦略との統合方法を小売業の事例を通じて明らかにした。
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