2019 Fiscal Year Research-status Report
金融危機における会計情報の変容と市場の論理に関する総合的研究
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17K13832
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Research Institution | Nagoya University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
眞鍋 和弘 名古屋外国語大学, 現代国際学部, 准教授 (40509915)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 財務会計 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究の成果として、所属大学の紀要に研究論文「財務数値の産業特性とダミー変数によるコントロール」を投稿しており、現在校正を進めている。 また、新たに金融危機における会計情報の機能として会計保守主義の有効性に注目し、その検証のための準備に取り掛かっている。 Do, C., and Nabar, S. (2018). Macroeconomics effects of aggregate accounting conservatism: A cross-country analysis. Journal of International Finance and Accounting, 30, 83-107.およびBalakrishnan, K., Watts, R., and Zuo., L. (2016). The Effect of Accounting Conservatism on Corporate Investment during the Global Financial Crisis. Journal of Business Finance & Accounting, 43(5-6), 513-542.およびKhan, M., and Watts, R. L. (2009). Estimation and empirical properties of a firm-year measure of accounting conservatism. Journal of Accounting and Economics, 48, 132-150.およびLaFond, R., and Watts, R. L. (2008). The Information Role of Conservatism. The Accounting Review, 83(2), 447-478. これまでに保守主義および保守主義と金融危機との関連性を扱う上記の論文などをサーベイし、日本におけるパイロットテストの準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた実証研究は順調に進んでいるが、上記の【研究実績の概要】で述べたように、保守主義に注目することにより、新たに文献サーベイが必要になることから、その点においては時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の【研究実績の概要】で述べたように、保守主義に注目することにより、新たな仮説の検証を予定している。今年度が本研究テーマの最終年度であることから、実証結果を論文として公表することを予定している。残される研究課題については、来年度以降も研究を継続する予定である。
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Causes of Carryover |
少額のため、差額である。
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Research Products
(1 results)