2018 Fiscal Year Research-status Report
冷戦期アジアにおける汎リージョナル・メディアの研究――PANA通信社を例に
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17K13864
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
岩間 優希 中部大学, 国際関係学部, 講師 (00584096)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アジア / ジャーナリズム / メディア / 通信社 / 報道 / 戦後史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における平成30年度の研究計画は、PANA通信社のネットワーク11カ国のうち、ラオス、ヴェトナム、タイを中心に調査することであった。これに基づき、下記のとおり調査を行った。
(1)所属研究機関図書館のレファレンスサービスや「World Cat」、各国のインターネット・サーチエンジン、データベース等を利用し、該当国で刊行されたPANA通信社関連の書籍、記事、論文の所在について調査した。その上で現時点で入手可能なものについては入手し、未入手のものについても各機関を通じて入手方法を探っている。その他、日本国内で刊行された当該時期のアジア史に関する先行研究を収集し、読み込みを行った。 (2)当時の関係者やPANA通信社のOBとのコンタクトを継続的に行い、公開情報からは得られなかった同社の業務実態や報道内容、人間関係などについても情報収集を行った。上記の(1)で得られた情報と総合し、ラオス、ヴェトナム、タイのPANA通信社のメディア史的意義を同時代の国際政治や報道の在り方に照らして考察したところである。 (3)上記(1)のアジア史のうち特に、当時のアジア報道における最重要テーマであったヴェトナム戦争について関連文献の収集と分析に努めた。PANA通信社のサイゴン支局が日本のヴェトナム戦争において重要な役割を果たしただけでなく、60~70年代にかけて他国のPANA通信社支社のカメラマンが多く南ヴェトナムを取材しており、彼らの撮影した写真の歴史的意義や位置づけを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた文献調査を計画通り遂行し、必要な資料も収集することができた。研究対象としていた範囲を全体としてカバーすることが出来たので、(2)おおむね順調に進展している、とした。
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Strategy for Future Research Activity |
現地調査で実施できていない部分があるので、迅速に推進していく所存である。現地協力者や当時のPANA通信社の関係者などとのコンタクトを引き続き維持し、調整していく。
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Causes of Carryover |
協力者である元PANA通信社スタッフご遺族とのスケジュール調整困難などにより、予定していた現地調査を延期したため、次年度使用額が生じた。可能な限り早い時期にインタヴューを実現することで、この予算は使用する方針である。
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Research Products
(1 results)