2017 Fiscal Year Research-status Report
Impact of life-restructuring program on conflict in life at the assembly house in disaster restoration housing
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17K13884
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
嶋崎 寛子 文京学院大学, 保健医療技術学部, 助教 (40743696)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 災害 / 地域作業療法 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は,福島県南相馬市小高区で新聞広告によって広報し,参加者を募集した.21名の応募者を実験群と対照群に振り分け,分析対象は実験群7名(男性3名,女性4名),対照群12名(男性3名,女性9名)の計19名であった.対象者の平均年齢は,実験群75.3±6.8歳,対照群76.4±6.5歳で,有意差は認められなかった. プログラムは6月から11月の5カ月間で全14回を実施した.プログラムへの参加状況は,実験群では一人平均13回,対照群では一人平均12回であった. プログラムの効果判定には,生活課題の有無を測定する評価を1つ(29項目から成る),心身機能を測定する評価を5つ用いた(SF-36,WH-QOL26,GDS,GSES,身体機能測定).実験群では,生活課題の評価が29項目中2項目で有意な改善が認められた.心身機能の評価では,5つのうち,QOL26の身体的領域,心理的領域,環境的領域,身体機能測定の5m歩行で有意な向上が認められ,GDSで有意な低下が認められた.その他の評価で変化は認められなかった.対照群は,生活課題の評価29項目中2項目で有意な改善が認められた.心身機能の評価ではSF36の全体的健康感,身体機能測定の5m歩行,time up and goで有意な向上が認められ,その他の評価で変化は認められなかった.第51回日本作業療法学会で,これまでの研究成果の一部を発表した(演題名: 応急仮設住宅を退去した地域在住高齢者の健康増進に対する作業療法プログラムの効果).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定では,各群20名ずつの参加を予定していたが,参加者の応募状況から約半数の参加となった.平成29年度に予定していたプログラムは,予定通り完遂することができ必要なデータを収集した.また,研究成果の一部を日本作業慮法学会で発表することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
本研究プログラムのフォローアップを6月に実施予定である.フォローアップが終了次第,データの統合,解析作業を行う予定である.結果は,雑誌「作業療法」などで発表予定である.また,WFOT Congress 2018および第51回日本作業療法学会で研究成果の一部を発表予定である.
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Causes of Carryover |
平成29年度実施プログラムの協力者への交通費未払いが1名分あるため,平成30年度に支払い予定である.平成30年度は,フォローアップのための交通費および,データの統合と分析作業における備品に使用する.また,成果発表のための学会等への参加費や交通費,および成果を関連雑誌へ投稿する際の投稿費にも使用予定である.
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Research Products
(1 results)