2019 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on Fostering System :Comprehensive Research between England and Japan
Project/Area Number |
17K13896
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
山口 敬子 京都府立大学, 公共政策学部, 講師 (60772176)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 里親支援 / 里親委託 / 社会的養護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、昨年度に実施したイギリス(イングランド)の里親支援の実践状況に関する実地調査の継続調査として、民間非営利団体であるBarnardo'sのミッドランド支部において実地調査を行った。今回の調査では、Barnardo'sが所管するfostering agency(里親機関)、Family Centre(地域の子育て支援)、Adoption Plus(養子縁組団体)をそれぞれ訪問し、ソーシャルワーカーに半構造化されたインタビュー調査を実施した。今回の調査の主なヒアリング対象者は、各部門のマネージャーであるが、Family Centreにおいてはフロントラインのワーカーからも話を聞くことができた。また、fostering agencyでの調査では、Barnardo'sで登録している里親に対するヒアリングを実施することができた。 この調査において、fostering agencyとしての実際にどのような支援を実施しているのか、また実際に支援を受けている里親がどのような考えを持っているのか、話を聞くことができた。里親支援において、Barnardo’sの担当ソーシャルワーカー(以下、ワーカー)が各里親の日常的な相談や困難な状況となった際の支援等を実施している。里親と委託児童の関係性の悪化等、ケアが困難な状況が生じた場合の対応として、まず担当ワーカーが里親を訪問し、どのような状況か、自身が把握しているニーズは何かを尋ねる。また、ワーカーは、里親が何か問題を抱えているのか、里親自身が何かトラウマを抱えているのではないか、アセスメントを行い、里親が抱える課題を把握し、支援につなげていく。必要があれば研修プログラムにつなげるという。研修ついては、ワーカー自身が実施できるものもあるが、それらはBarnardo'sがワーカーを対象とした研修プログラムを提供することで実施可能となっている。
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Research Products
(3 results)