2020 Fiscal Year Annual Research Report
Experimental investigation of intervention methods to reduce implicit shyness
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17K13902
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| Research Institution | Kagoshima University |
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Principal Investigator |
稲垣 勉 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 講師 (30584586)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| Keywords | 潜在的シャイネス / 変容可能性 / 対概念の活性化と自己との連合強化 / 構成的グループ・エンカウンター / 再検査信頼性 / 実施経験の影響 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は，自己報告によらない方法で測定される潜在的シャイネスを低減する介入手法について，実験的検討を行う計画であった。昨年度まで複数の研究を行い，次に示す成果が得られた。まず，「対概念の活性化と自己との連合強化」という手法を提案し，この手法によって潜在的シャイネスが低減することを確認できた。また，本研究では潜在連合テスト（IAT）を用いて潜在的シャイネスを測定しているが，シャイネスを測定するシャイネスIATは，1年の間隔をおいても一定の再検査信頼性を有することを確認できた。加えて，本研究の主眼ではなかったものの，従来から使用されている自己報告式の尺度を用いて測定する顕在的シャイネスについて，その低減に構成的グループ・エンカウンターが奏功することを確認できた。
最終年度は「対概念の活性化と自己との連合強化」以外の手法の有用性についても検討する計画であったが，コロナ禍にあって当初に予定していた実験に十分な数の参加者を集めることが叶わなかった。ただし，この状況下で実施可能な形式での調査・実験に切り替え，潜在的シャイネスの特徴について多角的な検討を行うことができた。具体的には，顕在的・潜在的シャイネスと文化的自己観，拒否回避欲求との関係を検討し，潜在的シャイネスと他の尺度との相関関係は，男女間で異なるパターンを示すことを確認した。特に，男性は潜在的シャイネスと他の尺度との相関が有意でない一方，女性は顕在的シャイネスと同様の有意な相関パターン（例：相互協調的自己観と正の相関）がみられた点は特徴的であった。この点について，本邦における「シャイネス」のイメージの影響を考察した。その他，シャイネスIATの実施経験はシャイネスIATの得点に影響を及ぼさないことも確認できた。
上記のとおり，当初の研究計画を完全に遂行することはできなかったが，計画を修正しながら一定の成果を得ることができた。
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[Book] 感情・人格心理学2020
Author(s)
川畑 直人、大島 剛、郷式 徹、中間 玲子
Total Pages
216
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
978-4623087105
