2018 Fiscal Year Research-status Report
合理的配慮に向けたレディネス形成のための発達障害理解教育モデルの開発
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17K13913
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
西館 有沙 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (20447650)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 発達障害 / 障害理解 / 合理的配慮 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害理解や発達障害理解教育に関する先行研究を調べた結果を学会で発表し、各分野の研究者と意見交換を行った。現在は、研究の動向を論文にまとめているところである。また、先行研究を参考にし、教育効果を高める教育方法や内容について検討を行った。本研究において実施を予定している質問紙調査やヒアリング調査に遅れや一部変更が生じているため、先行研究に基づいた教育の指導案作成を進め、その試案の実践結果をもとに、効果や課題を明らかにしていきたいと考えている。 研究計画においては、発達障害児・者の支援活動に携わる大学生を対象とした調査を企画していた。そこで今年度は対象者を選定するための事前調査として、発達障害学生支援に学生が携わっているケースについて、複数の大学の教員にヒアリングを行った。その結果、大学の学生支援の体制において、学生が身体障害学生の支援に参加しているケースはあったものの、発達障害等の学生の支援に参加しているケースは見つからなかった。これを受けて、一部、研究計画の見直しを行った。 研究計画においては、大学生を対象とした質問紙調査(発達障害者への合理的配慮の実践における自己効力感に影響する要因を明らかにすることを目的とした調査)を企画している。質問紙の作成に時間を要しており、今年度は複数の研究者より意見をもらったものの、完成に至っていない状況にある。今年度の前期には質問紙を完成させるとともに、倫理審査を受け、調査の実施に入ることを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
発達障害者支援に携わった経験のある学生を対象とした調査を企画していたが、大学の障害学生支援の体制において、発達障害学生支援に学生が参加しているケースを調べるのに一定の時間を要した。また、その結果としてそうしたケースが確認できなかったため、研究計画の一部見直しを行う必要が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
前期には質問紙についての倫理審査を受け、質問紙調査の実施に入ることを予定している。 また、今年度の前期と後期を通して、複数回の教育実践を行うことを予定している。
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Causes of Carryover |
昨年度には、研究対象者を選定するための事前調査として、複数の大学教員を対象としたヒアリングを行ったものの、すべて電話およびEメールによるやりとりであったために、旅費等が発生することがなかった。また、質問紙の印刷や発送といった作業が今年度に繰り越されたために、これらの費用(作業にともなう消耗品費を含む)も昨年度中には発生しなかった。
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Research Products
(3 results)