2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of assertiveness training program to contribute to aggresive behavior prevention in early elementary school children
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17K13916
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高橋 均 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 講師 (40523535)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アサーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,近年の状況から,小学校低学年児童における重要な課題の一つだと考えられる暴力行為の予防に寄与する,適切な自己表現力を育成するアサーション・トレーニング・プログラムの開発を行うことを目的としている。子どものアサーションの育成における指導者の役割の検討について学会発表を行った。以前から言われている例えば幼児教育・保育では「保育者自身がアサーションを身に付け,幼児の良きモデルになること」(高橋, 2012)などにも関連すると思われるが子どものアサーションの育成において指導者の役割は重要と考えられ,また本研究を進める中での必要性から,子どものアサーションの育成における指導者の役割について考察を行った。小学校の方ではアサーションの育成において担任教師の役割が重要と考えられるが,アサーションの育成における指導者を広く捉えて,担任教師以外も含める場合,複数の指導者がかかわる場合も含めて考察した。 また,従来のアサーション・トレーニング・プログラムには子ども同士や教員とのかかわりが含まれるものもある関係で,コロナ禍においてはアサーション・トレーニング・プログラムをそのまま実践することが難しい場合もあると考えられ,指導者の役割はさらに重要になってくると考えられる。そこで,これらの視点をふまえながら,対象とする児童の状態も考えてアサーション・トレーニング・プログラムを工夫していく方向で研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アサーション・トレーニング・プログラムの効果検証についてコロナ禍のため予定通りまとめることはできていないが,次第に研究を進めやすい状況ができつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の発表や論文化を進める。新型コロナウイルス感染症の状況もふまえながら,アサーション・トレーニング・プログラムの効果検証をまとめていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため当初の計画より遅れ次年度使用額が生じており,アサーションに関する専門書,学会発表に関わる旅費等として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)