2018 Fiscal Year Research-status Report
薬物事犯に対する治療プログラムの長期的な効果の検証と再犯予防の要因に関する研究
Project/Area Number |
17K13929
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
大宮 宗一郎 筑波大学, 医学医療系, 研究員 (50729283)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 薬物依存 / 薬物事犯者 / 刑事施設 / 効果測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
情報収集については、2018年6月に米国で開催されたCollege on problems of Drug Dependenceに参加して情報収集を行った。また、カリフォルニア州の大麻解禁直後の様子について、ロサンゼルス群の大麻管理局スタッフやロサンゼルス公衆衛生局のスタッフから情報を収集し、我が国における大麻についての情報も提供した。さらに、2018年9月に開催された日本アルコール・アディクション学会に参加し、我が国における薬物依存症者に対する支援についての最新動向についての情報を収集した。 調査については、2019年4月1日に着任する上越教育大学と千葉刑務所との共同研究協定書を作成を行い、研究体制を構築した。また、この協定書の作成と平行して、5名の薬物事犯者を対象に質問紙調査を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前任の筑波大学在籍時は、3年間の任期付き研究員という身分であったため、刑事施設との研究共同協定を結ぶことが困難であった。そのため、刑事施設内での質問紙調査を実施することはできたが、分析を実施するためにデータを刑事施設外へ持ち出すことができなかった。しかし、2019年4月1日以降は、着任校の大学職員となるため共同研究協定の締結が可能となり、データの持ち出しが可能になり、これまで抱えていた課題は解決できる見通しとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策は、千葉刑務所と共同研究協定書を締結することが最優先事項となる。その上で、既存データの刑事施設から大学の研究室へ持ち出せる体制を作り、データの解析および学会発表を行うための体制構築を行う。 また、刑事施設内での研究協力者のリクルートを平行して行い、データ解析対象者を増員することを目指す。
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