2021 Fiscal Year Annual Research Report
The development of an approach to helping parents from discursive perspectives
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17K13934
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Research Institution | Komazawa Women's University |
Principal Investigator |
綾城 初穂 駒沢女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60755213)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 保護者支援 / ナラティヴセラピー / ディスコース |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】価値観が多様化する現代日本においては、社会的文脈(ディスコース)を加味した保護者支援アプローチが求められる。本研究では、この開発を目的とした。令和3年度は、これまでの研究結果をもとにディスコースの視点から行う保護者支援のモデル化を目指すことを予定した。 【実施内容】保護者支援の具体的支援を、これまでの研究結果をもとにモデル的に示せるよう、時系列的な過程をポジショニング理論の枠組みを通して質的に分析し、学会発表によって公表した。 【研究成果】保護者支援の過程で、子どもについて否定的なディスコースを参照する語りが、より肯定的なディスコースを参照する語りへと変わる時系列的なモデルが示された。この過程では、共感的理解や心理教育だけでなく、保護者が前半で提示した例外的な語りへの着目、ナラティヴセラピー的な外在化的質問、ローカルな知の強調といった支援者側の働きかけが有益であることが示唆された。
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