2018 Fiscal Year Research-status Report
双極性障害を対象とした簡易版集団心理教育プログラムの効果検討
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17K13948
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
井上 敦子 東京女子医科大学, 医学部, 臨床心理士 (90459660)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 心理教育 / 双極性障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
双極性障害は治療アドヒアランスの低下や再発を繰り返しやすいことが課題となる疾患である。欧米には再発予防効果の実証されたプログラムが存在するが、実施に長期間を要し、我が国において再発予防効果の実証された介入プログラムはない。 本研究の目的は、1)欧米のプログラムを参考に作成した独自の簡易版集団心理教育プログラムの再発予防効果を前向き研究により検証すること、2)プログラム参加者の主観的経験を探索的に検討することを通じて、プログラムの有用性を実証し、効果的な実施のために工夫すべき点を明らかにすることである。 本年度の実施計画は、課題1として、昨年度に引き続き、効果検討の対象となる簡易版集団心理教育プログラムを実施し、データ収集を継続すること、課題2として、プログラム修了者を対象としたインタビューによる質的調査研究を開始すること、であった。 年度中に3クールのプログラムを実施し、11名がプログラムを完遂した。プログラムを終了した参加者に対してはフォローアップ調査を実施中であり、18か月後時点までフォローアップを継続する予定である。インタビュー調査の研究計画は倫理委員会審査を通過し、現在実施のための準備中である。 来年度は、引き続きプログラム実施と修了者のフォローアップ調査を継続し、修了者のインタビュー調査を開始する予定である。課題1、課題2で得られた結果を分析し、随時関連学会にて公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
プログラムの参加者数が、目標をやや下回っている。 課題2の開始が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きプログラムを実施し、最終的な効果検討を行う。 インタビュー調査を開始し、結果の分析を行う。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査の開始の遅れに伴い、研究協力者への謝金が発生しなかった。 生じた次年度使用額は、インタビュー調査の実施、および研究発表のための費用として使用予定である。
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