2018 Fiscal Year Research-status Report
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17K13987
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
樋口 裕介 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (80587650)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 意味構成 / 教授学 / 陶冶履歴(Bildungsgang) / 参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度の研究実績は以下の通りである。 第一に、「陶冶履歴研究(Bildungsgangforschung)」グループのシリーズ本を中心に、ドイツ語文献を収集・講読した。特に、学習者の「参加」の段階や、質的なちがいに注目した論考について読み深めた。 第二に、「陶冶履歴研究」グループのシリーズ本をとりまとめている中心的な人物の一人と2019年3月に面談し、研究協議をおこなった。「意味構成」や「参加」という概念が研究上あるいは授業分析上での活用について、研究グループの起源や組織的な動向について確認し、研究課題の把握に努めた。 陶冶履歴研究グループにおいても、意味構成や参加という概念は、授業研究のための分析視点としてはそれほど活用されておらず、研究的な意味合いの強い概念である可能性が高いことが明らかとなった。 また、研究グループのシリーズ本は、学術的ゼミ(Kolloqium)として年に数回実施されている会での研究成果であることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
事情により、ドイツで研究協議をするパートナーを、2018年度にあらためてお願いしたため、ドイツでの授業実践を参観するところまでは至っていないが、意味構成や参加に注目した実践論文はすでに収集と講読をすすめている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、文献研究を中心におこない、子どもの意味構成や参加の体系化をはかる。この成果を発表予定である。引き続き、この概念を視点とした日本での授業研究をおこなう。
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Causes of Carryover |
おおむね計画通りの執行であった。文献収集の物品費、授業研究や学会発表の旅費となる。
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