2019 Fiscal Year Annual Research Report
Practical use of dance teaching materials using the CG animation
Project/Area Number |
17K14029
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
薄井 洋子 東北学院大学, 英語教育センター, 助教 (50756046)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ダンス教育 / モーションキャプチャ / CGアニメーション / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24年度から中学校の保健体育では、ダンスが必修となった。それに伴い、多くの教員が不安を抱えながらダンスの指導にあたっていると報告されている。そのため、教師の指導力向上とともに、ダンスの学習法の開発が急務であった。そこで本研究では、CGアニメーションを用いたダンス練習用教材を作製し、その効果的な活用方法を明らかにすることを目的に研究を行ってきた。さらに、本年度(31年度)においては、実際に作製したCG 教材をダンスの練習の場でダンス学習者らに活用してもらうことで、体育におけるダンス学習教材のモデルを提案した。 本年度は、モーションキャプチャを活用しダンスの上級者と初心者の踊りを計測し、その計測したデータをもとにCGアニメーションを作製した。そのCGアニメーションをダンスの上級者と初心者に実際の練習場面で使ってもらい評価をしてもらった。その結果、ビデオ等で撮影した自分の動きよりも、CGアニメーションは、表情や筋肉や背景などの情報が削られていたため、見るべき動きのポイントが明確になり、修正すべき点に容易に気がつくことがわかった。つまり、ダンスを学ぶ上で注意すべき情報が少なくなることが初心者にとってはメリットになることが分かった。 一方で、ダンスの初心者にとってCGアニメーションをパソコンやタブレット端末に示すだけでは、上級者との自分の動きの違いは分かったとしても、実際に自分が踊る際にどのように動くべきかイメージすることは難しいという問題があった。また、パソコンやタブレットの画面を手で動かしながら実際に踊る練習は難しいこともわかった。つまり、実物大でかつ目の前で踊ってくれるCGアニメーションがあれば、指導者がいない環境でも、初心者のダンス練習にCGアニメーションが役立つのではないかと考えた。今後は、その問題を解決できるVR等の機器を活用したダンス教材を作製しその効果を検証していく必要があると考える。
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