2019 Fiscal Year Annual Research Report
Preparation of carbon nanostructures for functional films
Project/Area Number |
17K14082
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加治屋 大介 広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 助教 (80448258)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ナノ構造体 / 光機能 / 光電変換 / 発光デバイス / フレキシブルエレクトロニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
ナノ構造体の作製と光機能発現の研究を進めた。新たなフレキシブル発光フィルム作製,有機無機ハイブリッド光電変換フィルム開発,変換効率向上,配向度・偏光度の増加等の進展があった。またデバイス作製の要素技術である透明導電性薄膜パターニングの簡便法が見いだされ,フレキシブル材料の色調整実験・計算も行われた。発光フィルム開発では,パルスレーザーアブレーション法を用いてバルクの炭素材料からナノ構造体を作製し,ナノ構造体を塗布法でフィルム基板上へ成膜して青発光フレキシブルフィルムを得た。発光は配向処理で偏光異方性を示す。有機無機ハイブリッドフィルムでは,ナノ構造体・色素分子・導電性高分子を混合した材料を用いて光電変換が観測された。これら材料をデバイス搭載し発光素子や光電変換素子として駆動させるには可視光を透過する透明電極のパターニングが必要となる。そこで短時間,簡便,低コストで透明無機酸化物薄膜をパターニングできる方法を新たに開発し,青発光素子の作製に用いた。その他,ナノ構造体の溶媒への分散性・安定性について自作分光光度計を用いた分析評価を検討し長期保管できる溶液の条件を探索した。膜配向によるフィルムの光学的異方性がフィルムの透過光波長領域を変化させる現象について,物質の屈折率・膜厚・偏光・吸収スペクトル・色の関係を定量化・可視化しフィルム材料設計指針の知見を得た。これら研究成果は学会,論文等で発表した。
|
Research Products
(8 results)