2017 Fiscal Year Research-status Report
Label free deep tissue imaging at 1700 nm spectral window
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17K14123
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山中 真仁 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (90648221)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 無標識イメージング / 波長1700 nm / 光コヒーレンス顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、生体深部構造と分子情報を計測する、波長1700 nm帯無標識イメージング技術の開発である。初年度においては、申請者がこれまでに開発してきた波長1600 nm帯モード同期超短パルスファイバーレーザー光源を利用し、波長1700 nm帯無標識イメージング技術に用いる超短パルスレーザー光源の開発に取り組んだ。開発した光源では、高非線形ファイバー中の非線形効果を利用したスーパーコンティニューム光生成、光ファイバー中のラマン散乱効果による自己周波数シフト(波長シフト)などを利用することで所望の波長のパルス光の生成を行った。波長1700 nm帯はイメージング用の光学系の透過率が可視域ほど高くないため、イメージングに足りうる光源出力を得るために光源中に利得帯域シフトエルビウム添加ファイバー増幅器およびイットリビウム添加ファイバー増幅器を開発し、組み込んだ。これらの結果、所望の波長かつ十分な出力のパルス光の生成に成功している。また、初年度においては、本研究で開発を目指している波長1700 nm帯無標識イメージング技術のベースとなる波長1700 nm帯光コヒーレンス顕微鏡の光学系やビーム径の最適化を行い、空間分解能の向上、観察可能範囲の拡大なども行った。さらに、次年度に取り組む予定の波長1700 nm帯用分光器とライン走査カメラを用いたスペクトル領域波長1700 nm帯光コヒーレンス顕微鏡の開発にも着手することが出来ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していたレーザー光源の開発に加え、次年度に着手予定であったスペクトル領域光コヒーレンス顕微鏡の開発にまで初年度に入ることが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、交付申請書に記載の計画に従い、初年度に開発した光源を用いた波長1700 nm帯無標識イメージング技術の開発を進める予定である。
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Causes of Carryover |
今年度の当初計画では光源などの開発の際には不具合やトラブル等が多いため、その状況を見込み、光源用光学部品や光源用デバイスの購入数を多めに予定していたが、不具合やトラブルもほぼなく進めることができた。このため、次年度使用額は次年度に開発する予定である、波長1700 nm帯無標識イメージング技術の開発に用いるイメージング用光学部品、光学フィルター、対物レンズ、電子機材、3次元培養細胞作製用の薬品類の充足に充てる予定である。
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Research Products
(3 results)