2017 Fiscal Year Research-status Report
基礎技術開発による中赤外領域短パルスレーザーの発生
Project/Area Number |
17K14124
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松隈 啓 東北大学, 工学研究科, 助教 (90728370)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | レーザー |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は中赤外ファイバーレーザーによるパルス発振を目指した実験を行った.今年度は主に要素技術を2つ設定した.1つはチャープファイバーブラッググレーティングの製作であり,もう1つはリング型ファイバーレーザー共振器による超短パルス発振である. 前者のチャープファイバーブラッググレーティングの製作に関する研究は,超短パルスレーザー照射条件などを調整し,十分な屈折率変化を起こすことを確認した.また超精密位置決めステージのプログラムを製作し,十分な位置決め精度・安定性でレーザー照射が可能であることを示した.以上の2つの技術開発により,チャープファイバーブラッググレーティングを製作可能であることを実証した. 後者のリング型ファイバーレーザー共振器に関してはまず,共振器開発に成功した.一方で課題が残っている.まずファイバー・光学素子・励起光源の選定をし,リング共振器を構成した.しかし製作したリング共振器ではパルス動作が不安定となっている.これは偏光素子などの調整が不十分であることが原因と考えられる.そのため,更なる調整・条件出しが必要と判断される.また分散など他の要因もパルス発振ができていないことの原因である可能性があり,分散補償器などの導入も検討している. 2017年度は研究代表者に研究機関の変わる異動・および職務変更が生じた.異動前後に伴う様々な業務と授業初年度の準備等のため,研究に若干遅れが出てしまったが,2018年度に十分カバーできると判断する.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
異動に伴う様々な業務のため,リング型ファイバーレーザー共振器での超短パルスを発生するための条件出しが終わっていないため
|
Strategy for Future Research Activity |
やや遅れの見られる超短パルス発振を完成させた後,ファイバーアンプを製作し,増幅実験を行う.
|
-
-
-
-
[Journal Article] The effects of microstructure on propagation of laser-driven radiative heat waves in under-dense high-Z plasma2018
Author(s)
J. D. Colvin, H. Matsukuma, K. C. Brown, J. F. Davis, G. E. Kemp, K. Koga, N. Tanaka, A. Yogo, Z. Zhang, H. Nishimura, and K. B. Fournier
-
Journal Title
Physics of Plasmas
Volume: 25
Pages: 032702
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research