2018 Fiscal Year Research-status Report
クールワールドにおける系外惑星探査とキャラクタリゼーション
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17K14246
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
河原 創 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (90649758)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 系外惑星 / 長周期惑星 |
Outline of Annual Research Achievements |
ケプラー衛星のデータから標準的なパイプラインで検出される惑星の大半は、観測期間中に3回以上トランジットする公転周期が約1年以下のものである。我々は非標準的な方法で、トランジットが1回ないし二回しかない長周期の惑星を探してきた。本年度は、これらの成果をとりまとめ、ケプラー衛星のデータ中の長周期トランジット惑星カタログ、Kepler Long-Period Catalog (KeLPカタログ)を作成し、アストロノミカル・ジャーナルにて発表した。ピクセルベッティングやガイア衛星の距離情報、すばる望遠鏡やその他の望遠鏡による観測による温度情報などを用い、121個の候補天体から67個のclean sampleを最終的に選びだしている。うち25個は本論文で新たに発見されたものであり、以前われわれが報告したもの(13個)を勘定すると、clean sampleの半数以上(計38個)はわれわれで同定したものである。このようにして、長周期惑星の分布が明らかになった。木星サイズの惑星頻度はドップラー法で得られたものとコンシステントであった。雪線付近の惑星分布は、Neptuneサイズの惑星の頻度は木星サイズのものと同等かそれ以上、存在することがわかった。また、木星サイズのものは恒星金属量と強い相関を示すものの、Neptuneサイズのものは相関があまりなかった。このような雪線付近のNeptuneは現在の惑星形成論では説明が難しく、大きな課題を示せたと言える。またこれら雪線付近のNeptuneはWFIRSTコロナグラフ計画の良いターゲットであり、今後のキャラクタリゼーションが見込まれる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画最終年度を待たずして、目標の長周期惑星カタログの出版にこぎつけたため。
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Strategy for Future Research Activity |
長周期トランジット惑星がかなりの数存在するということが示せたため、これをさらにしらるための衛星計画を推進する。また、近似ベイズや機械学習等の方法を用いて、作成したカタログから精密な統計的議論を行う予定である。
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Causes of Carryover |
出版予定の論文投稿料の年度を越してしまったため。今年度、これに使用する。
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