2019 Fiscal Year Annual Research Report
Computational approach to the quantum theory of gravity
Project/Area Number |
17K14285
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
花田 政範 慶應義塾大学, 自然科学研究教育センター(日吉), 訪問研究員 (40626735)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 場の量子論 / 超弦理論 / 量子重力 / 計算物理 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は本科研費に関係する論文を5本執筆した。うち2本はJHEPにから出版され、残り3本は査読中である。また、年度末には間に合わなかったが、ほぼ執筆を終えている論文もあり、近日中に発表予定である。これらの論文では、2018年度に引き続き、ゲージ理論の非閉じ込め相転移の一般的な構造を理解し、ゲージ/重力双対性を通じて量子重力の記述に応用した。特に、2018年の伊敷氏、渡辺氏との論文で提案した「ラージNゲージ理論の非閉じ込め相転移には部分的非閉じ込め相(ゲージ群の部分群が非閉じ込め相転移を起こした相)が存在する」という予想を支持する証拠を解析的、数値的な手法を駆使して集め、さらに、部分的非閉じ込め相とブラックホール時空の対応について理解を深めることができた。例えば、Alet氏、Jevicki氏、Peng氏との共著論文“Entanglement and Confinement in Coupled Quantum Systems”(査読中)では非閉じ込め相転移がカラー自由度間の量子エンタングルメントに及ぼす効果を調べ、カラー自由度の間の量子エンタングルメントが時空の創発に関係していることを指摘した。また、島田氏、Wintergerst氏との共著論文“Color Confinement and Bose-Einstein Condensation”(査読中)では閉じ込め相とボーズアインシュタイン凝縮の間の非自明な関係を指摘し、部分的非閉じ込め相が現れるメカニズムを明確に説明した。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Black Hole from Colors2019
Author(s)
Masanori Hanada
Organizer
Workshop on Quantum Geometry, Field theory and Gravity, 19th Hellenic School and Workshops on Elementary Particle Physics and Gravity
Int'l Joint Research / Invited
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