2020 Fiscal Year Research-status Report
超対称性の低エネルギー拡大現象とそれを用いた超共形場理論の解明
Project/Area Number |
17K14296
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Research Institution | Seikei University |
Principal Investigator |
丸吉 一暢 成蹊大学, 理工学部, 准教授 (30781942)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 超対称性 / 場の量子論 / 共形場理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、ディフェクトを含んだ4次元ラグランジアン理論、特にラインディフェクトが挿入された4次元N=2超対称ゲージ理論の分配関数について研究を行い、楕円型の可積分系(のL演算子)との対応関係を発見するなどの成果が得られた。また、4次元N=1ラグランジアン理論の低エネルギー固定点を分類する研究を継続して行い、分類方法をラグランジアンの存在に依存しない手法に改良した。このような方法を用いてラグランジアンが知られていないいくつかの理論に関しても固定点の分類を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記のように研究の成果が得られている。
引き続き、新型コロナウィルス感染症の流行による渡航制限を受けて、本研究課題に関係する海外出張を延期せざるを得ず、議論の進捗がやや遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
前述のように、本研究課題に密接に関係する海外出張を延期したことに伴い、研究課題の期間をさらに1年延長した。本年度後半に出張の機会を伺うと共に、不可能な場合は国内出張などに切り替える予定である。また、この期間内に関連したディフェクト等や可積分系との関係などの新たな方向に向けた研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の広がりの影響により予定していた海外出張を延期せざるを得なくなったため計画の変更を行った。令和3年度に同様の出張を行い研究を進める予定である。
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Research Products
(6 results)