2018 Fiscal Year Annual Research Report
Synthesis and photophysical properties of supramolecules composed of lanthanide complexes
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17K14467
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| Research Institution | Hokkaido University |
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Principal Investigator |
北川 裕一 北海道大学, 工学研究院, 特任助教 (90740093)
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2017-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | ユーロピウム錯体 / テルビウム錯体 / 発光 / 光増感エネルギー移動 / 超分子 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
希土類錯体は色純度の高い赤色発光を示すことから、発光材料として注目を集めている。超分子型の相互作用を利用することで発光性希土類錯体の機能向上・機能拡張を検討した。
(1)トリフェニレンを導入した単核Eu錯体：2017年度合成したトリフェニレン骨格を導入したホスフィンオキシドが2つ配位、ヘキサフルオロアセチルアセトナトが3つ配位した単核Eu錯体の単結晶X線構造解析に成功した。その結果、錯体内の配位子間においてC-F、π-π相互作用が働いていることがわかった。また、この相互作用により錯体内で剛直な構造を形成し、優れた機能(高輝度発光、高熱耐久性)を示すことが明らかとなった。
(2)トリフェニレンを導入した二核希土類錯体：トリフェニレン骨格を導入した二座ホスフィンオキシド配位子、およびそれを配位させた二核Eu錯体を合成した。X線構造解析の結果、錯体内の配位子間においてC-F、π-π相互作用が働いていることがわかった。この二核Eu錯体は固体状態において超分子型相互作用に基づき単核Eu錯体より高い発光量子効率および熱耐久性を示すことが明らかとなった。さらに、これらの配位子を用いてEu-Tb二核錯体を合成した。優れた機能を維持したまま、温度に依存して発光色が変化する機能を付与することに成功した。
(3)コロネン骨格を導入した二核Eu錯体：コロネン骨格を導入した二核Eu錯体の合成を検討した。トリフェニレン骨格を導入したEu錯体と同様に錯体内の配位子間においてC-F、π-π相互作用が働いており、この有機配位子は長寿命励起状態を示すことが明らかとなった。このEu錯体は長寿命励起状態を示す光増感剤に基づき青色光励起において高い発光輝度を示すことが明らかとなった。
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Research Products
(14 results)
