2018 Fiscal Year Research-status Report
海水と接触する大容量放電プラズマの生成とバラスト水中バクテリアの殺菌
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17K14636
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
秋山 雅裕 岩手大学, 理工学部, 准教授 (50611430)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | パルスパワー / プラズマ / 沿面放電 / バラスト水 |
Outline of Annual Research Achievements |
バラスト水とは、大型船舶が船体を安定させるための重りとして使う海水のことであり、積荷を行う港で海に捨てられる。出発港と到着港では海水の生態系が異なるため、生態系破壊などが問題となり、2017年に国際海事機構(IMO)の「バラスト水管理条約」が発効され、その処理を目的として研究をおこなっている。 今年度の計画通り、大容量放電プラズマの物理・化学・生物面からの基礎研究をおこなうため、ポータブル吸光光度計を購入して過酸化水素を定量的に調べた。菌の処理については時間や電極を変えて処理効率を調べた。100 m^3のバラスト水処理可能な実規模パルスパワー電源開発を行うため、キャパシタ充電器を購入して、パルスパワー電源開発を行った。 国土交通省海事局でプラズマ方式バラスト水処理システムの審査を受け、国際海事機構(IMO)で登録を目指すため、バラスト水の処理容量及び放電電極の形状を変更して実験を実施した。その結果、水中放電が沿面放電に近い結果を示し、電極や放電方式を絞らず実験をする予定である。当該年度の研究を、2019 IEEE Pulsed Power and Plasma Science Conference(PPPS2019)、2019 Pacific Symposium on Pulsed Power and Applicationsで4件の発表を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由 バラスト水中の菌の処理、過酸化水素を用いた活性種の確認、及びパルスパワー電源の開発を実施した。試作品のコンデンサ放電方式パルスパワー発生回路では制御部分を開発し、動作に問題がないことを確認した。以上より、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
目標は、国土交通省海事局でプラズマ方式バラスト水処理システムの審査を受け、国際海事機構(IMO)でバラスト水管理条約の処理方法として登録を目指す。菌処理は大腸菌を追加して実験をおこなう。200立方mの処理を目標とするため、電極や処理方法を実験をもとにシミュレーションする。パルスパワー電源の開発では、制御を中心に研究開発をおこなう。
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Research Products
(8 results)