2017 Fiscal Year Research-status Report
Development of Power Consumption Model of Low-voltage and Low-power Sub-threshold Adiabatic Logic
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17K14664
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
高橋 康宏 岐阜大学, 工学部, 准教授 (00402214)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 断熱的論理 / サブスレッショルド論理 / 低電圧 / 低消費電力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,低電圧・低消費電力であるサブスレッショルド断熱的論理回路の電力特性について,等価回路モデルおよび電力モデル式を明らかにするために,先行研究にて計測した回路の消費電力値より,電気的等価回路モデルを導いた.導出した電気的等価モデルは,RC等価回路モデルと似た関係にあるが,トランジスタのオン抵抗Rが時間の平方根に反比例する値を示すことが分かった.しかし,この等価回路モデルから電力式を導出するまでには至っておらず,引き続き,測定値と等価回路モデルの比較検証を行う必要があり,研究進捗としてやや遅れている状況である.
遅れている研究進捗状況を挽回するために,次年度では,研究計画を拡張展開して機械学習に数値シミュレーションにより,等価回路モデルの導出を試みる.機械学習を取り入れることで,回路の汎用性が期待でき,より最適かつ簡素な電力式が構築できると予想する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年次は,等価回路モデルを導出することが出来たが,電力モデル式への導出に至っていないため,やや遅れている状況である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,等価回路モデルをRC回路の1次から次数を拡張することで,電力モデル式への到達に至りたい.その後,集積回路試作を通して提案する電力モデル式に普遍性があることを示す.
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