2018 Fiscal Year Research-status Report
Building a theoretical framework for precise control of PWM-type input systems by exact linearization
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17K14698
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
鈴木 雅康 宇都宮大学, 工学部, 助教 (10456692)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | パルス幅変調 / 厳密線形化 / 零配置 / 周波数整形型終端状態制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,制御周期内におけるパルス矩形波の数や配置を操作することによって制御系の性能を向上させることを目指している.平成30年度は,パルス生成器と制御対象の直列結合系(離散時間系)の零点が,パルス生成の自由度を利用することで操作できることに着目し,安定逆モデルの構成によるフィードフォワード則の設計方法を提案した(文献[1,2,3]).また一方で,従来,ゼロ次ホールド入力を前提に議論されてきた周波数整形型終端状態制御を応用して,あるクラスのPWM型入力系に対して適用できる同様の制御法を提案し,その有効性を示した(文献[3]). [1] 爲國,平田,鈴木:PWM型入力による不安定零点の安定化に関する一考察,電気学会 メカトロニクス制御研究会,MEC-18-12, pp.59--63, 2018.(メカトロニクス研究会優秀論文発表賞ならびに産業応用部門優秀論文発表賞を受賞) [2] 鈴木,爲國,平田:多自由度PWM型入力を用いた厳密線形化の零配置に関する一考察,自動制御連合講演会,pp.1450--1454, 2018. [3] 鈴木,平田:多自由度パルス幅変調方式による制御,システム/制御/情報,Vol.63, No.3, pp.118--123, 2019.(解説記事) [4] 瀧澤,鈴木,平田:PWM型入力系の周波数整形型終端状態制御に関する一考察,日本機械学会 情報・知能・精密機器部門講演会,2D09,2019.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は,当初計画にあった安定逆モデルの構成による制御則設計を含む拡張された制御問題について研究に取り組み,一定の成果が得られた.
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は,高次PWM系に対する入力ベクトル集合に関する特徴づけ完了を目指す.また,30年度に引き続き,拡張された制御問題への厳密線形化法の応用と制御性能に関する定量的評価を進める.
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