2019 Fiscal Year Annual Research Report
Smooth surface of Self-Compacting Concrete with independent stable fine entrained air
Project/Area Number |
17K14710
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
Attachai Anuwat 高知工科大学, システム工学群, 客員研究員 (40770938)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自己充填コンクリート / 表面気泡 / 連行空気泡 / 増粘剤 / 隠れ気泡 |
Outline of Annual Research Achievements |
コンクリート中に残留する気泡が移動・浮上することにより,型枠との境界面(コンクリート表面)に付着し硬化後に表面気泡となるとの仮説を立てた。そして,気泡の移動・浮上(抜け)を抑制することにより硬化後表面の残留気泡発生防止につながることを,自己充填コンクリートを想定したモルタル試験により検証した。フロー値が250±10 mmになるように減水剤の添加量を調整した。空気量調整剤は練混ぜ直後に添加し,さらに60間練混ぜた。モルタルフロー試験,重量法による空気量試験を練混ぜ完了10分後,1時間後および2時間後に行った。その際,再練混ぜは行わず巻込み空気の混入を防いだ。練混ぜ完了20分後にモルタルを軽量型枠プラモールド(φ50mm×h100mm)に投入した。硬化後に脱型し,クラックスケールを用いて供試体側面15,700 mm^2における表面気泡を計測した。増粘剤添加の有無や空気連行剤添加量の調整により空気減少量を変化させたモルタルの,練上り直後から2時間後までのモルタル中の空気の減少量と硬化後の表面気泡面積との関係を調べた。空気量は重量法を用いて測定し,練上り直後から2時間後までの値の差とした。その結果, (1)時間経過によるフレッシュモルタルの空気減少量とモルタル硬化表面の表面気泡との関係を調べたところ,水セメント比が同一かつ増粘剤を使用していない条件下では,練上りから2時間後までの空気減少量と,表面に残る径の大きさ500μm以上の気泡面積の合計との間に相関が見られた。 (2)しかし,水セメント比を低くしたものや増粘剤を添加したものは,時間経過による空気減少量に拘らず表面気泡が発生しなかった。 (3)低い水セメント比や増粘剤添加により型枠との粘着力が高くなったことが,空気量減少量に拘らず表面に残留気泡を発生させず表面直下に気泡を留めた可能性を得た。 ことが明らかになった。
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