2019 Fiscal Year Annual Research Report
Structural health monitoring for building's triage information sharing network at earthquake disaster
Project/Area Number |
17K14775
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Research Institution | Tokyo Metropolitan College of Industrial Technology |
Principal Investigator |
高橋 義典 東京都立産業技術高等専門学校, ものづくり工学科, 准教授 (30547732)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 音・振動環境 / 常時微動 / 構造ヘルスモニタリング / 耐震診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度では,RION(株)のご協力のもと建造物(5階建,直方体のS造)に対して診断モニタリングのフィールド試験を実施した.RC造建造物では昨年度までの実験で有効性が確認されている.さらに,本年度の実験では,サーボ型(RION, LS-10C)と圧電型(RION, PV-87)の2種類の感度の異なるセンサーを用いて,必要とされるセンサーの性能についての評価も検討した.その結果,S造においても,提案手法によって概ね安定した共振周波数の推定が可能であることが確認された.また,サーボ型のセンサーは圧電型のセンサーと比べて,推定結果が安定していることから,センサーの感度の重要性が確認された. これらの研究成果については,INTERNATIONAL CONGRESS ON ACOUSTICS 2019 にて報告した. さらに,ポール型広告物の診断モニタリングへの応用を目的とした実験を実施した.学内に設置されているポール型の街灯にセンサーを設置して共振周波数をモニタリングする実験を行なった.共振周波数の実測値と比較から,ポール型広告物の診断モニタリングへも応用できることが確認された.実験結果については,日本音響学会2020年春季研究発表会にて速報(新型コロナウィルスの影響で発表会は中止されたものの,予稿集は公表されていることから発表扱いとされている)した. 音と振動に関する研究への理解を一般に広める活動として,音響教育教材の開発および,それを活用した高専が運営する「出前授業」および,国立科学博物館が主催する「音の科学教室」を担当・運営した.後者は,日本音響学会音響教育委員会 共催の企画であり,日本音響学会がユネスコ決議「The Importance of Sound in Today’s World」に基づいて開催するイベント「Week of Sound」の一環として実施されたイベントである.
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