2017 Fiscal Year Research-status Report
過疎自治体の地域づくりのための国内姉妹都市研究:今日的課題と活用プロセスの解明
Project/Area Number |
17K14778
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
野田 満 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 助教 (70793909)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 姉妹都市 / 地域づくり / 地域間連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、これまで学術的・社会的関心が払われてこなかった「国内姉妹都市提携(平常時の自治体間連携)」による広域ネットワークに着目し、「災害時応援協定(非常時の自治体間連携)」との相互補完を見据え、人口減少社会下の過疎自治体の地域づくりにおける潜在的可能性を明らかにするものである。具体的には、アンケート調査・ヒアリング調査に基づいた(1)過疎自治体における国内姉妹都市提携状況の実態把握、(2)類型ごとの国内姉妹都市提携の活用及び課題解決プロセスの解明の2点を研究目的としている。具体的には、アンケート調査に基づき、過疎自治体における国内姉妹都市提携状況の概要を把握した上で自治体の類型化を行い、取り組み内容の特徴やニーズ、課題について整理する(目的1)こと、更にヒアリング調査に基づき、前述の類型ごとの、姉妹都市提携における今日的課題とその対応策、ならびに「災害時応援協定」との相互補完を踏まえた活用プロセスを整理する(目的2)ことにより、研究目的を達成することを目指した。 本年度については、後述の通り研究環境の再セットアップを要した為、研究の枠組みを再検討すると共に、既往研究・文献の収集とプレヒアリング調査を重点的に実施することとし、アンケート票の項目設定に向けた基礎的知見の蓄積を図った。併せて、関連学会への参加を通し、積極的な情報収拾や意見交換に尽力した。研究に遅れが生じていることもあり、冒頭の研究目的は未だ未達成であり、学術的なアウトプットを残すには至っていないが、次年度の本調査に向けた準備は概ね整ったとみている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の人事異動に伴い、研究環境の再整備、研究対象自治体の再検討を余儀無くされたこと、また想定していた研究時間の確保が困難であったことから、本年度での到達目標であるアンケート調査を実施及びデータ分析に至らず、研究フレームワークの修正、及びプレヒアリング調査に留まることとなった。ただ機器含む研究環境は概ね整い、プレヒアリングによる知見の蓄積も進んだ為、次年度以降はアンケート調査及びデータ分析を含め、研究を遂行できる状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に大幅な変更は加えないが、研究方法に関しては、遅れをフォローする為に、研究の主旨や目的設定に影響が生じない範囲で研究対象の絞り込み方や類型化の方法を再検討する。その上でアンケート調査に直ちに着手し、年度前半までにはデータ分析を行う。年度後半にヒアリング調査、及び本研究の取りまとめを行う。
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Causes of Carryover |
研究に遅れが生じ、当初想定していたアンケート調査が年度内に実施できなかった為。次年度直ちに未使用分を用いて、アンケート調査に着手する。
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