2020 Fiscal Year Research-status Report
建築家・松ノ井覚治の日米における活動と作品について歴史的研究
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17K14794
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
三宅 拓也 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (40721361)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 松ノ井覚治 / ボザール・インスティチュート・オブ・アメリカ / 留学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は前年度末に予定し実施できなかった米国での現地調査の実現可能性を探りつつ、国内で閲覧できる資料やアクセスできるオンラインデータベース等を用いてこれまでの調査内容を補足する調査をおこなった。 米国の現地調査では、コロンビア大学エイヴリー建築・美術図書館(Avery Architectural & Fine Arts Library)およびコロンビア大学アーカイブズ(Columbia University Archive)において留学時代の関連資料を、ヴァン・アレン・インスティチュート(Van Alen Institute)において松ノ井が留学中に参加していたボザール・インスティチュート・オブ・デザイン(Beaux-Arts Institute of Design)の設計競技課題の関連資料を、ニューヨーク公共図書館(New York Public Library)において松ノ井が勤務していた現地の設計事務所関係の資料を調査する計画であったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響で実現できなかった。しかし、松ノ井の米国での活動解明につながる可能性のある史料であるため、研究期間を延長して次年度に調査の実現可能性を探ることとした。文献調査による成果としては、これまでよく知られていた東洋英和学園関連施設のほか、青山学院幼稚園(東京都渋谷区、1962年竣工)、青山教会(東京都港区、1963年竣工)などのキリスト教関係の設計に関わったことを確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて2020年3月に予定していたアメリカでの現地調査を延期したが、2020年度中も状況は改善されず現地調査は実施できなかった。また、コロナ対策にともなう業務増幅により、十分な研究時間の確保が困難な状況にあった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度もアメリカでの現地調査の実施に困難が予想されるため、資料所蔵機関と協議のうえ、複製資料の入手等の代替方法を検討する。また、改めて国内資料や国内からアクセスできるデータベース等を用いた史料検証を進める。
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Causes of Carryover |
アメリカへの訪問調査を中止・延期したため。新型コロナウィルス感染拡大状況を鑑みて、訪問調査あるいは資料複製等による閲覧に使用する。
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