2021 Fiscal Year Research-status Report
トーラスプラズマにおけるHモード電場励起のメカニズム研究
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17K14898
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
小林 達哉 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 助教 (30733703)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | L-H遷移 / プラズマ乱流 / 内部輸送障壁 / 水素同位体効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,トーラスプラズマにおいてL-H遷移の際に発生する電場の生成機構を実験的に明らかにすること,及び,電場と乱流の相互作用を解析し,乱流 輸送抑制のメカニズムを明らかにすることである.本年度は計画の最終年度とする予定であったが,成果を公表するための国際学会参加がCOVID-19の影響で叶わ なかったため,計画をさらに1年延長することとした.得られた成果を,以下に列挙する.(1) 乱流場計測データの最大エントロピー法を用いた解析方法を開発した [T. Kobayashi Plasma Phys. Control. Fusion 64, 045011 (2021)].(2) 閉じ込め改善現象の1つである内部輸送障壁の同位体効果を明らかにするためのデータ解析を行った[Nucl. Fusion 61, 126013 (2021)].
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
メインテーマであるL-H遷移の物理に加え,ヘリカル系の内部輸送障壁の研究も行うことができた.乱流輸送抑制や電場の励起など共通する物理が存在しており,双方を統括的に研究することで,普遍的な背景物理を考察することができるようになった.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度では,得られた成果の総括を行うため,乱流と電場の相互作用がL-H遷移に及ぼす影響に着目した学会発表を行う.
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Causes of Carryover |
COVID-19蔓延のため,最終年度であった2021年度に予定していた学会参加が不可能となった.このため,計画を1年延長して,参加予定だった学会に参加し成果 を発表する.
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