2017 Fiscal Year Research-status Report
新たな波長変換機序に基づく革新的なプラスチックシンチレーション物質の創製
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17K14910
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 秀仁 京都大学, 原子炉実験所, 助教 (60443074)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 放射線 / 波長変換材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、従来と異なる製造条件でプラスチックシンチレーション物質を創製することにより、波長変換機序理論の深化に挑んでいる。そのアプローチは、ベース材となる芳香環ポリマーに、その蛍光分布の波長領域から外れる吸収スペクトルを有する蛍光剤を一種手化し、蛍光剤分子間距離を制御することで同ポリマーと蛍光剤間の化合状態を研究するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度は、複数のサンプルを作製する共にデータ収集システムを構築することで(A)残存不純物量が発光量に及ぶす影響の定量化、及び、(B)発光量における特異点の検証に関する実験を開始した。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を基に平成30年度は、(C)芳香環ポリマーと蛍光剤間の化合状態の解明、及び、(D)新タイプのシンチレーション物質の性能評価に関する研究を実施する予定である。
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