2018 Fiscal Year Annual Research Report
Functional analysis of long non-coding RNAs associated with metastasis of human scirrhous gastric cancers
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17K14989
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| Research Institution | Aichi Gakuin University |
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Principal Investigator |
原 敏文 愛知学院大学, 薬学部, 助教 (80456219)
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2017-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | RNA / 転移 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
癌転移は、癌による死の主要な原因である。癌患者の予後を改善するためには、癌転移の分子機構を解明し、その分子機構を標的とした癌治療法を確立することが求められる。我々はこれまでに、スキルス胃がんに注目し、癌臨床を踏まえた転移実験モデルを構築した。そこで、本モデルを用いて、癌転移能獲得に伴い発現変動する長鎖非コードRNA(lncRNA)を明らかにし、その機能を解析することにより、スキルス胃癌の転移分子機構の全貌解明を目指した。前年度までに、網羅的な遺伝子発現解析を行い、転移能獲得に伴い発現変動する複数のlncRNAが確認され、それら発現をqPCR法により確認することが出来た。また、siRNAの細胞への導入により、優位なlncRNA発現低下を確認した。今年度の実験において、複数の候補lncRNAのうち、lncRNA-X(論文発表前のため名前は伏せる)に注目し、検討を重ねた。lncRNA-Xは正常なヒトの胃では、その発現が低く、癌転移能獲得により、大きく発現上昇することを見出した。興味深いことに、lncRNA-Xを高発現するがん患者の生存年数は優位に低く、lncRNA-Xの発現が癌病態の進行に寄与することが示唆された。加えて、lncRNA-Xの異常な発現上昇が乳癌、膀胱癌、肺癌でも認められることが新たに判明した。そこで、高転移細胞株でlncRNA-Xの発現を低下させたところ、優位な細胞増殖能の低下が認められた。本研究により、lncRNA-Xがスキルス胃癌に限らず、多くの癌転移で重要な働きをもつことを示唆するだけでなく、その発現が、癌病態の進行を予測するバイオマーカーとなりうることが明らかとなった。
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Research Products
(9 results)
