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2022 Fiscal Year Research-status Report

解剖学的手法を用いたダイコンの多様な根形を生み出す遺伝的なメカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 17K15221
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

吉田 康子  神戸大学, 農学研究科, 助教 (50582657)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2025-03-31
Keywordsダイコン / 木部柔細胞 / 肥大成長
Outline of Annual Research Achievements

ダイコンの多様な根形は、肥大成長の「程度」と「有無」、またそれらの「場所」が異なることによって生み出されていると考えられる。これまでに、組織学的観察によって肥大成長の「有無」には形成層が不可欠であることや、肥大成長の「程度」には二次形成層が存在すること、そして品種によって木部柔細胞の数が多い品種と一個あたりの木部柔細胞が大きい品種があることが明らかになった。そこで、昨年度までに肥大成長の「程度」に関わる発現遺伝子を経時的に把握するために、形と木部柔細胞に違いのある4品種と根が肥大しないとされている1品種を栽培し、肥大成長が始まっていない時期(播種後2週間)から収穫適期まで1週間ごとに写真撮影と形態学的調査およびRNA-seq解析用と組織学的観察用のサンプル採取を終えた。
今年度はRNA抽出が終わっていないサンプルのRNA抽出を行い、全サンプルの7割ほどの抽出を終えた。また、発現量や発現遺伝子に差が出そうな時期を選抜するため、画像解析による根形の測定も行った。どの品種も播種後3~4週目から徐々に横への肥大成長を行っており、6週目あたりからそれぞれの品種独自の形に肥大成長をしていた。一般的に“肥大成長しない”とされている品種「小瀬菜」も実際には最大幅が3㎝以上になる個体もあり、肥大成長が認められていたが、当初の計画通りRNA-seq解析を行い、他の4品種との発現量や発現遺伝子の違いがあるかも検討することにした。今年度中にRNA抽出を終え、RNA-seq解析を外部発注する予定であったが、今年度の冬から産休・育休に入ったため、復帰後、残りのRNA抽出を終えた後、品種間で発現量や発現遺伝子に差がでやすいと考えられる時期を決め、各時期のサンプルのRNA-seq解析を外注する。同時に画像解析を用いた根形の測定や組織学的測定も行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究期間中に二度の産休・育休を取得したため

Strategy for Future Research Activity

はじめに、RNA未抽出のサンプルのRNA抽出を行う。また画像解析を行い、品種間で発現量や発現遺伝子に差がでやすいと考えられる時期を決定する。肥大成長をしていない時期、肥大成長を始めた時期、各品種の独自の形が形成され始めた時期など、複数の時期に採取したサンプルを用いて、RNA-seq解析を外注する。同時に画像解析を用いた根形の測定や組織学的測定も行う。

Causes of Carryover

予定しているRNA抽出とRNA-seq解析の外注が終わっていないため

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Published: 2023-12-25  

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