2018 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention of sarcopenia by functional food factors through G protein-coupled receptors.
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17K15267
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
近澤 未歩 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (80757071)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | GPCR / サルコペニア / ルシフェラーゼアッセイ |
Outline of Annual Research Achievements |
β2ARを介した食品成分のサルコペニア予防効果について、その作用メカニズムの解析、in vivoにおける筋萎縮抑制効果の検証を行った。 ① β2ARアゴニストとして機能する食品成分のサルコペニア予防効果の解析 これまでの検討により、食品成分のスクリーニングによりβ2ARのアゴニストとして作用する食品成分3種類(Osthole, Gramine, Hordenine)を見出してきた。この食品成分についてさらに検討を進め、3種類の成分がマウス、ヒト両方のβ2ARに対してアゴニストとして機能すること、またこの効果はβ2AR特異的なアンタゴニストであるにICI-118551により完全に抑制されることを明らかにした。さらに、食品成分のマウスへの筋肉投与により、β2AR刺激により活性化するCREB応答遺伝子であるNr4a1, Nr4a3, PGC-1α4の発現が亢進することを確認し、食品成分がin vivoにおいても機能し得ることを明らかにした。この成果は論文として発表した(Chikazawa M. & Sato R. J. Nutr. Sci. Vitaminol., 64, 68-74, 2018)。 ② β2AR発現を亢進する食品成分の発現制御機構解析と個体における活性の検証 スクリーニングにより明らかにした食品成分2種類について、その作用機構を明らかにするべく、β2ARプロモーター活性化機構の詳細な解析を行った。様々な長さのプロモータープラスミドを用いたルシフェラーゼアッセイを行い、食品成分による発現制御に重要な2箇所の領域を明らかにした。また、この領域に結合することが予想される転写因子について、ノックダウン実験、ChIPアッセイ、ABCDアッセイにより明らかにした。さらに、マウスへの投与実験により、in vivoにおいても発現亢進効果、筋重量増加効果があることを確認した。この成果は論文として発表した(Chikazawa M. & Sato R. Mol. Nutr. Food Res., 62, 1800530, 2018)。
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Research Products
(3 results)